プロの教師・教師のプロ
金をもらっている以上、プロの教師であることには違いない。
最近、大手小中生向け予備校が北海道に進出してきた。TV-CMで「全員、プロ教師」というコピーを謳っているのだが、間違いだろう。正しくは、「全員、プロ講師」である。教師というのは、免許資格をもち、学校で教鞭をとっている者をさすのである。予備校と学校は違うのである。とはいえ、良質な講師は多く、良質な教師は少ない。
つまり、「教師のプロ(フェッショナル)」は少ないということである。
教師のプロとは、教師でいることの基礎環境は同じであっても、並みいる教師群の中でも、突出した力量をもつ者を指す。そういう教師は、少ない。簡単に言えば、全国区の教師である。普通の教師だが、並の教師ではない・・というレベルだ。(これでも抽象的だな(^_^;)
先日、ドラフト会議が行われた。来春からプロになる人が大勢でるわけだ。
教師の世界にもようやくFA制度が導入されてきた。どうせなら、収入面や待遇面で、仕事の質・量に見合ったテイクバックがあるように、しっかりした制度にしてもらいたいものである。
プロスポーツ選手のように、自分の能力を売り込んだり、実績をアピールし、それにふさわしい評価を具体的にしめしてもらってこそ、意味がある。教師の世界では、勤務結果に目標数値を持たせる程度のことしか始めていないが、笑止なことである。
プロにふさわしい人物を、プロ中のプロが妥当な評価を与えられるようになってこそ、教師のプロが増えていくのだと私は考えている。この道のりは遠いだろう。
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