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2005年11月12日 (土)

反復練習の意味

以下は、私の「読書雑記」に記されていたものである。
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【反復練習の意味】P.31
 反復練習を、程度の低い学習方法のように考えると、これは大変な間違いです。「繰り返しによって上達する」というのは、「条件反射」という、大脳の生理的な神経系の基本的な法則でもあるわけで、新しい行動を繰り返してやることによって、まったく新しい神経の結びつきが、大脳の中に生まれてくるのだと言われています。何事も反復練習なしでは身についた能力とはなりえません。
 小学校1年生でひらがなを習い始める時、これこれの字を練習するように家庭学習をだすことがあります。この時子供たちによく理解させてださないと、たくさん書いてくることがよいことだと誤解されて、乱暴な字を何ページも書いてくる子がいます。義務間での繰り返しは、文字を書くことへの嫌悪感と下手な文字を繰り返し書くことによって、下手な文字の習慣をつけてしまうことになります。
 鈴木先生はこういわれます。
「能力は・・・訓練のあるままに育つものである。よい能力を育てようとするなら、正しくてよい訓練を行わねばならない。よく子供を叱って育てる親がある。そこには、〈叱られる能力〉が生まれて、叱られることに大して、なんらの感覚も感じなくなっていく。すると親はさらに強く叱らなければならなくなる。・・・〈叱られる能力〉はさらに強く成長し、手に負えなくなってしまう。
 訓練のないままにすててあるものは退化する。能力を発揮する道具(脳)は生き物である。その発育に必要な栄養は訓練である。生き物である以上栄養を与えないでいつまでもすてておくと、衰弱していくことは当然である。」

まとめ  
① 正しい訓練をしなければ、正しい行動の仕方は身につかない。
② 訓練をしないで放っておくと、その機能は退化する。

 訓練とか練習とかをもっとも排除すべきものとして立ち上がった創造美術教育(創美)の北川民次氏は言う。
「習う聖心こそ創造的精神です。どうして訓練がいけないのですか。見方によって、教育とは元来訓練であるともいえます。」

 田中茂樹(『落伍させない教育法』の著者)は言う。
「抑圧を開放(となっているが-解放-の間違いではないか?大谷)し精神を自由にしてやれば、子供たちは立派な絵が描けるようになるというのです。しかし、抑圧の開放ということは容易なものではありません。ひとつの抑圧が開放されると、それがまた新しい抑圧となってしめつけてくるからです。しかし、一般的には先に記述したように、子供たちが喜んで絵を描くようになる最初のところで満足して抑圧の開放ができたと思いこんでしまったようです。・・・次つぎと新しい課題抵抗を与えて、それに進んで立ち向かい克服しようとする精神を育てることこそ創造性の育成です。ここに訓練がなくてはならないのです。・・・・・反復練習とは、同じものを機械的に何回も繰り返すということではなく、いろいろな場で、論理としては、ひとつのものを、具体的にはいろいろな形で、何回も行動させるということです。」

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