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2005年11月 2日 (水)

「総合的な学習の評価」をどうするか

DSCN0828 特集1 「総合的な学習の評価」をどうするか     大谷 和明(TOSS/FreeTalk)  ※ これは法則化北海道 宮永正行氏(現秩父別小)が発行していた『北の大地』という学校づくり研究会冊子へ2002年(平成14年)に投稿したものである。***************************************

【タイトル】塚を立てられるかどうか、だ

1.旅になぞらえる

 とにかく、学習活動がスタートする。道程が長いか短いかは別として、出発する。 問題はその時に気づかれているか、気づいていないかである。何が?か。

============== 到着地と旅程が明確であるか==========

ということだ。 到着地とは「目標」であることは、誰もがわかる。 旅程とは何か?それは、到着地までの行程で立ち寄られる宿場や塚である。 つまり、自分が現時点で全行程のどこに位置しているかを把握できる指標である。 なんでもありの総合では、スタートはあってもゴールがさだかではないし、まして、行程のチェックということもできない。「活動あって指導なし」と同じ状態で、子どもに残せることが期待できない。 「総合的な学習の時間」の評価をどうするか?の答はここにある。

2.ショートプログラムは技能鍛錬の時間とすべし

 本校の「総合(総合的な学習の時間をそのままこう呼んでいる)」では、年間20時間程度は、朝の帯時間(15分×2日)を「Lタイム(ラーニングタイムの略)」として、国際理解教育の一環としての英語学習をすることにしている。ちなみに残りの3日間は基礎・基本の学力定着強化の時間となっている。低学年は国語と算数を指導することになっている。) 英語学習は基本4活動として、遊ぶ・歌う・交流する・応答するの4つをする。 総合的な学習の時間でなんで英語を勉強させる必要があるのか?という保護者がいる(教師ではないのですぞ?!)ので、学校教育説明会でその必要性を説明している。 本校では地域的に英語を学ぶ必然性のある土地柄ではない。(もっとも、多くの学校が同じようにそうなのだろうが・・) そこで13年度から招聘して交流しているALTとの交流学習を英語学習のメインに位置づけて、そこへ向けての英会話学習をショートピッチで進めていくということである。 毎週2回の英会話学習のうち「えいごリアン」のようなテレビ(ビデオ)学習、英語の歌や朝の健康チェック、そしてミニゲームなどをやっていればすぐに終わってしまう。不足は他の教科授業の中でも英語を取り入れて進めていき、とにかく英語に慣れ親しむ環境の元に子どもたちを招き入れることである。 ALTさんがやってきて交流するのだが、1日に1学年との交流をすることにして、1時間は学級との交流(ちなみに本校は1学年3学級)をし、3学級で3時間、1時間は学年集会としてみんなで交流活動を進める。これだけでも丸1日日程を満度に使い切ってしまう。事後として本年度はビデオレターをグループごとに作って送ってみてもらった。 学級・学年集会での交流はとにかく英語オンリーでいく。そのためには、国語で進めるところの言語活動例にあるような学習活動を英語で行うのである。

3.単元設計や評価計画は登山計画を立てるようなもんだ

  基本4活動の中の「交流する・応答する」ことのウエイトが多くなる。 今回来てもらったALTさんはインド系カナダ人の男の方で、奥さんが札幌出身ということもあってとっても親しみ深かった。(余談ながら・・) さて、子どもたちは活動グループに分かれていて、次のような活動をしてきた。

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① 歌のグループ(歌の練習や呼びかけをメインとする)

② 質問グループ(ALTさんにみんなを代表して英語で質問する)

③ ゲームグループ(フルーツバスケットを英語でやってみた)

④ 全体進行係(総合司会である)

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これらの活動を支える英語の力を自ら身に付けていくことが、今年度4年生たちの課題であった。 具体的な最終目標や具体場面の青写真をみんながもつことができたので、「本番でどんなことができていればいいのか?」ということを一人一人がイメージすることができた。そこにむけて、日々の練習や準備活動を進めていけばよかったわけだ。 総合では英語に限らず、目標・目的はなんで、そこに至るまでにどんなことができている必要があるのか、どの時点で自己評価チェックをいれるか、ということを評価に盛り込んでいけばよい。 漫然と教師の指示で動き、結果が身に残らないということであると「活動あって指導無し。よって何も成果なし」という結末になってしまう。 どんな単元設定でも、このような細かいステップを示し、チェックできるような指導計画と評価計画を持つことが活動に弾みをつけ、子どもたちへの「生きる力」を保障していくことになるものと考えている。

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