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2005年11月22日 (火)

(昔話)鍛国研定例会報告

※これは「鍛国研札幌支部」の第1回定例会の参加記である。(なつかしいなあ)

                                 '97.5.15
鍛える国語教室 札幌支部 第1回 定例会(立ち上げ集会)報告
                                                                      フリートーク大谷

 5月12日(月曜日)リフレ札幌において鍛国研の立ち上げ会があった。
 主宰の野口先生が翌13日に道研の国語講座の講師(模擬授業「おはじきの木」)にいらっしゃるということで、前日泊にぶつけて行われた。
 
 冒頭、野口先生からいただいたごあいさつでは、「会員の一人として臨んでいきたい」というお話をいただいた。札幌支部としては、顧問という肩書きとなる。

 「野口流 ○×式の真義」と題しての講座の報告をする。

 行水の捨てどころなし 蟲のこゑ
┌──────────────────────────────────────┐
│発問  季節はいつでしょう?                                                 │
└──────────────────────────────────────┘
『どこらへん(季節)が多くなると思いますか。』

 夏・・・10人
 秋・・・14人

 挙手を数える時の約束として、「数えたと思ったら(手を)下ろしなさい。」と指示するそうである。
┌──────────────────────────────────────┐
│          立場を仮定して、問題意識をもたせてから解決を図る。               │
└──────────────────────────────────────┘
『秋が正しいと思う人は、○ ・・』これが○×式である。
 ここで、野口氏の授業の特色を自己分析されて、発表された。
 野口授業の特色
(1)小刻みなノート作業
(2)○×方式
(3)巡視による指名
(4)変容の奨励
(5)教師による鍛え

 ここで千葉大付属小学校時代にアナライザーが初めて導入された話をされた。挙手をすれば一発で分かるものを一気一千万円もする(昭和41年当時)機械を購入するとは、なんとばかげたことか・・と思われたそうである。

  1.(○×を)決める意義
    課題に対して正対できる。自分の判定が気になる。課題やなりゆきに対する密度が高まる。

  2.書く意義
     ① 形を残す
      1)明示行為
      2)責任が伴う  自己決定(自己決断)を迫る。
      3)他者に惑わされなくなる。(不惑)
      4)迎合しなくなる。
      5)自己凝視が生まれる。
          例えば、夏が正しい理由を捜さなければならなくなる。

  3.教師の側から
    ① 個々の立場・レベルが読み取れる。
    ② 全員参加が保障される。「まだ書けてない人?」と聞く。確認してから次へいく。「ドブさらい方式」と呼んでる
    ③ テンポ・リズムをつくることができる。
    ④ 進度をそろえることができる。
    ⑤ 分布をとらえる。(ひとつの実態)
    ⑥ 向上的変容が鮮明になる。

  4.条件
    ① 「仮」でよい。「後で変えていいよ。」と変容を奨励する。
    ② 必ず決める。
    ③ 自己凝視(なぜそれを選んだか?をギリギリまで考えさせる)
    ④ 論理に従う

  5.発展・深化の筋道
    ① 自問・自己追求
    ② 論拠、根拠を捜すこと。
    ③ 論理を構築する。

  6.批判
① 無理に○×を決めさせるのは、個性・実態を無視する・・という批判があるが → 個性を尊重するからこそ、全員に書かせているのだ。    
② ○×だけノートに書くことへの批判があるが・・
          勉強の筋道がわからないという批判である。
          国語の読解、鑑賞の指導では、話し合いが重視される。
したがって、整然と書かれているのとは離れるものである。    
③ 苦痛を伴うのではないか?という批判もある・・・
そうさせるから初めて思考が伴うようになるのではないか?
 以上、私は《硬派の教育論》と呼んでいる。
┌──────────────────────────────────────┐
│                進歩と向上とは、現状の否定と破壊にある。                   │
└──────────────────────────────────────┘
 ここで「行水の・・」について、『変わってみたい人?』と聞くと、西田さんが挙手。
 ちなみにこの発問に対する正解は出されなかった。

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 この後、森 寛氏(札幌市立栄町中学校)の模擬授業があって、ずうずうしくも私(大谷)が授業後に飛び込みで数分間「速読」の代案模擬授業をしてみた。
 ちょっと過激だったが、これが1回目の例会ということなら、これからの例会のあり方を決定づける意義もあるので、厳しく参加してみた。
 夕食後に、私のミニ講座「発音指導の効果」というような話の中身だったのだが鼻濁音の方に主に話が展開していった。
 効率主義ということで、鼻濁音はやがてなくなり、それはしかたないことである・・ということには、野口先生も同じ考えだということで、誠に私としては残念に思った。そんなものなのか・・
 「長い髪の乙女」を濁音でいうようになれば、ちょっと聞き苦しくなるような気がする。
 以上、方向を終わる。(文責 大谷 和明;道央フリートーク)

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