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2006年9月18日 (月)

私の本棚060918

『商いの原点~江戸商家の家訓に学ぶ』荒田弘司著 すばる舎 1,600円+税)

ビジネス書でも歴史感漂わせるタイトルをみるとついフラフラと手にしてしまう。童門冬二や堺屋太一の著作を手にとってしまうのもそのせいである。期待に違わず、とてもよい内容(☆5(^_^;)

AGORIAではmixiの1年後を予想せよ・・という問題が出されていて、ほとんどが現在の株価を下回る予想をしているのだが、mixiが次なる事業をどれだけ用意し、実際に撃って出てくるか次第である。一般的な株価予想ではわからないのがサイバー経済である。「商の道 何にても 新法工夫可致候(あきないのみち なににても しんぽうくふういたすべくそうろう)」三井八郎兵衛高利 の言葉である。

三越の現金(銀)掛け値無し商売は、当時(江戸初期)としては、画期的な販売方法だったわけだが、今では当然の方法でどこでもやっていることである。逆に掛け値ありはクレジットのことだから現代社会は時代に逆行している感すらある。温故知新が反映されているとも言える。

笑ってしまったのは次のくだり・・(高利の非凡な才能を評した以下引用)商売の才は天賦のmぽのだが、それが後に開花するのは、商売を実地で体得し、勘を磨いたためであろう。理論と実地は別物というのは、某経済閣僚の例を見ても明らかである。(引用終了) 堺屋経済企画庁長官もしかり竹中平蔵氏もまたしかり・・か。(^_^;)

高利の遺訓には後継者育成プログラムが綴られているそうだが、実に明確な規準が示されている。

1)男子は12~13歳になったら、京都の本店に預け、丁稚と同じことをさせよ。ここで覚えるべきことは、商売のいろはと仕入業についてである。

2)15歳になったら、江戸の本店に派遣して、2~3年働かせろ。

3)その後京都に戻し、また京本店で働かせよ。ある程度の販売業務を担当させ、帳面の付け方を学ばせよ。

8)30歳を過ぎたら、その後の進路をどうするかは、総本家の主人が指図する。

中略しつつ紹介したが8項目18年間にわたるOJT御定書となっている。(^_^;)何歳でなになに・・とは明示できないまでも、就職3年目にしてこれこれをさせよ。5年~10年の間に、あれをさせてみよ・・という具合に、教員資質要請や適正判断の見極め規準があってもよいなと、つい考えてしまった。(^_^;)Dscn2338

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