« 私の本棚060918 | トップページ | 指導力不足教員の増加 »

2006年9月21日 (木)

根本正雄氏の論文審査講評

これは、かなり昔、法則化体育研究会代表(現 TOSS体育研究会代表)の根本正雄氏に論文審査をしていただいたときの講評を書き取ったものである。

かなりの時間を経ているものだが、勉強になることがあるので掲載してみた。

=============================================================================

  根本正雄氏による法則化体育論文審査

根本講座・3(論文審査)
  論文審査、初めてその場に立ち会う人もいると思うんですが、今日は
人数が少ないということで、読み上げを自分の座っている席で起立なさ
ってして頂きたいと思います。

一番目・馬場先生
  <根本先生講評>
  王様ドッヂボールは、さきにあるゲームなんですね。それを法則化論
文にする場合には、先生が工夫したところを強調していくか、あるいは
、追試をしてその報告をするかですね。どれかにしないと、論文の形に
ならないですね。
  この場合ですと、先生の留意点にある、得意でない子をわざと指名し
たり、くじで決めたり変化を持たせる、このへんを強調して「運動ので
きない子が生きる楽しい王様ドッヂボール」というタイトルにするとい
いです。
  それから、お話をしながら説明をしてくれましたけれども、その説明
を書くんです。そうすると、授業の流れが分かるでしょう。状況を論文
に書いてみて下さい。こういう、ゲームの紹介の場合には、方法示して
頂き、それでやったらどういう結果になったか、という書き方をしてく
ださい。これだと、Bですね。

二番目・前田先生
<根本先生講評>
とてもいい論文です。長沢氏のはプールサイドをやるとあったでしょう
。やってみましたか。「やってみましたが、うまくいきませんでした。
」やってみたけどうまくいかなかったので、牧氏のをやったんでしょう
。そこを書いてほしかったです。そうしないと、なぜ途中から牧氏が入
ってきたのか分からない。長沢氏のプールサイドの壁を足で蹴らせてや
る方法をやってみたらうまくいかなかった。そこで、牧氏の方法を取り
入れてみたらうまくいった。そうすると、論理的に一貫性が出てきます
ね。Aです。来年の水泳の時期に載せますから、それまで取っておいて
下さい。
  写真で示したほうが分かり易いのと、イラストで示したほうが分かり
易いのとあります。だから、両方入れるといいです。
  体育通信のは写真とイラスト両方で示してあります。全体を示すとき
は写真のほうがいいですが、部分を示す時、変化している様子などはイ
ラストのほうがよく伝わるんです。そのへんも考えて書いて下さい。
三番目・阿部先生
<根本先生講評>
参考として、平均台を使った楽しい授業作りという平均台のゲーム集な
んですが、これは先生が考えたんですか。「そうです。」すごいですね
。これを、いくつか論文にできますね。これは何年生の実践ですか。
「3、4年生です。」3、4年生の平均台ジャンケンでこういう指導を
したと頭につけて下さい。グー・チョキ・パーというのは先生がやるん
ですね。先生と同じものをやると。ジャンケンゲームを平均台に応用し
たわけですね。大変面白いので楽しい体育の場作りというのがあるんで
すが、そこに載せます。今日のは、Aです。
  阿部さんここがちょっと荒いので、展開の仕方が。もう少し子供の動
きとか状況をもう少し膨らませてくれますか。結果として、ここでねら
っているどういう感覚、動きが平均台遊びで出来るようになったとか書
いて下さい。

四番目・二宮先生
  <根本先生>
  どういう鬼遊びか読んだだけでは、イメージがわいてこないんだけど
も、その原因は、最初のところで、バスケットボールコートがあるでし
ょう。この線上を歩くでしょう。そして、走らない。歩くんですね。鬼
がだれなのか一目で分かるように帽子をかぶる。これは、この図を入れ
るんですね。(根本先生が板書)ルール①~③のしたにこの図を入れる
。ああ、バスケットゴールのコートで線上を歩くんだな、このへんに印
をつけて。これがあるのとないとではがらっと変わるんですね。言葉だ
けでは伝わらないのでこういうイラスト、図を体育の場合は必ず入れて
下さい。(図を挿入)

  このルールちょっと付け加えると子供達が喜ぶということですね。下
記のルールを一つだけ加える。下記のルールって五つありますよね、こ
ういうときはどうするかというと、ベタッと書かないで、付け加えるル
ールと書いて囲むんです。囲んでア、イ、ウ、エ、オ。こういう表現し
ます。

                  板書を掲載する。

そうすると、読者はどこを見ていくかというと、こういうところを見て
いるんですね。読ませたいところは、強調してやる。先生のろんんぶん
の主張はセーフティーコーンを使うというのが目玉なんですね。目玉を
タイトルに持ってくるんです。「セーフティーコーンを使った鬼遊び」
とするんです。それを持ってきて、いきなり頭から、セーフティーコー
ンを使ったルールを出すんですね。これ入りません。普通の鬼遊びにセ
ーフティーコーンを入れる。そして、こっちに展開を書くんですね。今
日のルールはちょっと違います。線のところにこれを置きます。どこへ
置くか分からないですね。どこでもいい。「今日のルールはちょっと違
います。線のところにこれを置きます」と言ってセーフティーコーンを
見せる。「鬼でない人はこのとんがりくんのところを通るとしたら、こ
の様にくるっと戻らなければならない。」このようにといっても見てい
ないと分からないわけだね。このようにと表現しないで具体的に書く。
「通るとしたら・・・・関係なく飛び越す。」ここのところ分からない
んだけど、説明してくれる。二宮先生実演。なるほど、これがあると会
わなくても戻るのか。回ってもとに返るのか。なるほど、これは面白い
ね。説明してもらうと分かるんだけど、文章を読んだだけでは伝わって
こないね。素材はとても面白いので、このままではCなんです。内容が
よくても表現力がないと伝わりませんので、もう少し書き方を工夫して
下さい。これも場づくりに入れますから、書き直しをして送って下さい
。送った段階で原稿を依頼します。

五番目・大谷先生
<根本先生講評>
  ビート板の持ち方笹川先生に聞くということで、具体的によく分かる
ように書かれています。先ほど申しました様に、イラスト・図で示して
ありますね。ポイントが明確に示してあります。論文として非常に分か
り易く内容もいいと思います。Aです。
  教材教具の開発というところがあるんですね、楽しい体育に。そこに
紹介したいと思いますので、来年の6,7月号あたりに使わせて頂きま
す。(注;楽しい体育とは、『楽しい体育の授業』のこと)
  六番目・馬場先生
<根本先生講評>
  これは先生が考えたんですか。面白いですね。ネタはAです。これも
場づくりに使ってみたいと思います。書き直すところは、留意点でふく
らませるのは、たいへんでしょう?2年生には。「ぼくのクラスは少な
いので、開いてる先生に膨らませてもらいました。」コンプレッサーが
あればすぐにできますけどね。どういうふうにふくらませるかとか、い
つ膨らませるかとか。それから、その風船、高さを変えるとありますね
。これ非常にいいですね。そこをもうすこし整理して、結果として、投
げる力が付く、正確に遠くまで投げる力が付く。というねらいをはっき
りさせて下さい。風船わりをしてどういう力をつけるか。

七番目・河野先生
<根本先生講評>
  大変面白いです。ピンポン玉、ゴルフボールを使うということ。実は
これは面かぶりでのばた足泳ぎまでの段階指導ということですね。でき
たら、イラスト、ふいているところとか、特に輪のところが見えないか
ら、経験者は分かるけれど、やり方が分からないから、絵を入れる。節
々に絵を入れるといいですね。これはAです。水泳の特集したいと思い
ますので、またお願いします。

八番目・大谷先生
<根本先生講評>
  大変面白い論文ですね。Aです。道南フリートークの方々ですか。も
っと面白いネタありますか。あればですね、体育の全発問全指示シリー
ズというのを出すんですね。サークル単位に依頼していくんですけども
、水遊びというところで、サークルに依頼するので宜しくお願いします

(注;これは「カメさんゲーム」といって、顔を水につけることができ
ない子供に、知らず知らずのうちに慣れさせていくゲームを紹介したも
のである。)

九番目・岩館先生
<根本先生講評>
  ドリブルをうまくするゲームということで、足ジャンケンを取り入れ
た方法ですね。とても面白いですね。Aです。小川先生どうですか、こ
ういう方法。『使えるなと思ったのは3番目のです。素早い腕のドリブ
ルってのは、ゲームをしたときに途中止まってドリブルつくっていうの
を練習するよりも、鬼ごっこみたいな形で早いドリブルを早くやらせる
ほうが、時間を取るならぼくとしては、効果があると思います。
  とにかく、シュートの練習を一番多くしないとゲームにならないので
ドリブルになかなか時間が取れないので、僕自身授業で使うんなら3の
ほうが、スピードを付けたドリブルのほうがゲームにつながるんじゃな
いかなと思いました。』
  これはこれでいいです。シュートをうまくするゲームだとか、そうい
うのを作ってくれますか。考えてみて下さい。今、学習ゲームというの
を特集するんですね。体育ゲームも考えてくれと向山先生に言われてい
まして、こういうものをたくさん開発してみて下さい。ドリブル、シュ
ート、パス。
以上で論文審査の方を終了します。
  最後に、小さいネタでいいです。たくさん集めて、人からきいただけ
でもいいですから、いいなと持ったら原稿をおくってください。原稿依
頼を致します。よろしくお願いいたします。

|

« 私の本棚060918 | トップページ | 指導力不足教員の増加 »

教育」カテゴリの記事