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2006年10月15日 (日)

私の本棚061015

『天才がどんどん生まれてくる組織』(斎藤 孝 新潮選書 1,100円+税)

遅ればせながら読んだ。天才を輩出する組織を章立てで解説していて、どの章(「講」として構成されてある)も面白いのだが、とりわけ第1講はTOSSの技量検定システムそのものについて語っているかの錯覚を与えられた。
忍者の「練達」について触れているのだが、この講のまとめに端的に表出されている。

1.ハイレベルな基本技が全員によって共有されている組織は、驚くべき強さを持つ。
3.優れた「型」は、才能の有無を問わず、システマティックに熟達者を養成できる。

納得。
ところで、「2」は一つの警鐘として捉えておきたい。

2.逆に「癖」の模倣に留まれば、中心人物がいなくなれば組織も消滅する。

向山型が広まっていて、技量検定はもちろんいろいろなところで公開されている模擬授業の多くが授業スタイルや授業展開と到達点(授業の終わり方)が見えていることが多い。授業そのものが生き物なのだから、授業者として授業目標達成を図るのは当然だが、相手(子供や模擬授業被験者)との対応という重要な要素を軽んじると授業力量の形成不全が起きる。端的に言えば独りよがりに陥ってしまうということだ。

第2講に登場するヨハン・クライフとトータル・フットボールについては、学校という組織をいかに効果的に維持していけばよいかが暗示されていて、非常に勉強になった。

FTお薦めの一冊である。メンバーは読むように。

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