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2006年10月27日 (金)

私の本棚 061027

『命を染めし 一竹辻が花』(久保田一竹 (株)シーズ刊 1,300円)

TOSSの方々なら、「ああ、あれだな。」と察しがつくだろう。
全編、久保田一竹氏の一代記という内容なのだが、とにかく苦労人の方だから、随所に深みのある文章が出てくる。
最初の個展が60歳の時で、この時が辻が花ブームの発端となるわけだから、そこに到るまでの道程たるやスゴイものである。簡単に信念だというには、あまりにもその生き様に鬼気迫るものを感じることができる。(ちなみに美輪明宏さんによると一竹氏は「龍神」なのだとか。まあ、神には違いないわなあ。(^_^;)

これをTOSSのイベントに持ち込むことができたというあたりが、これまたスゴイことなのだけど。

さて、本書で一番眼を惹かれたところは、一竹氏の功労話のところではない。
辻が花展で、モデルを提供する橋場洋一氏と坂本茂氏たちモデルエージェンシーでのモデル育成の方針がすばらしい。
(引用開始)
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橋場さんの育成するモデルは、決してそうではなく(註;華やかとか浮ついたということ)たんに技術的に優れているにとどまらず、日常レベルの礼儀に始まるいわば人間教育を徹底的に叩き込まれた、まごころのあるモデルなのである。
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(引用終了)

話が変わる。先日、理研の関口君のメールに「命」という漢字の解釈が乗っていた。
それは、「人は一度は叩かれる」という内容だというものである。

大事なことを叩き込まれたモデルだからこそ、命輝く作品の着こなしと圧倒的な存在感を与えるものなのだろう。

いやあ、礼儀に関しては頭が下がるばかりである。

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