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2006年10月27日 (金)

私の本棚061027

『寺子屋の「なるほど!!」』(江戸教育事情研究会 ヤマハミュージックメディア刊 1,400円+税)
その1(ちょっと続きそう)

このところ面白い本にヒットしていてうれしい。事業体としての今後の学校の姿を考える好材料となった。
著名が物語るように、江戸時代の寺子屋(実際には「手習所」というのが主流だったようだ)の様子がつぶさに描かれていて、時代劇に出てくるものとはちょいと趣が異なることに、いろいろ新鮮な印象を持つことができた。

以前の「私の本棚」で寄席の話を書いた中で、寺子屋の二階に寄席がある場合があったことを書いた。日常生活にそれほど密着していた時代があったのだな・・・ということなのだが、なんと、その寺子屋の件数は現在のコンビニ軒数よりも多かったというのである。そうなれば、現在の学習塾の数を凌駕するほど、庶民生活に親しまれる存在であったことが伺われる。

学制以来、ようやく教育の必要性が広く世間に普及したかの感があったが、すでに教育の裾野は広がっていたのである。いうなれば、そのような背景があったからこそ、明治維新後の日本の国家成長の礎となっていたのが、寺子屋文化なのかもしれない。読み書きそろばんの基礎教養は、現在でもなお世界の中ではトップでいる日本だが、歴史的にも優れていたことが伺われる。
(続く)

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