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2006年11月 6日 (月)

私の本棚061106

『膨張中国~新ナショナリズムと歪んだ成長』(読売新聞中国取材団著 中公新書 740円+税)

5月に買った本だが、移動中に拾い読みするためにセカンドバッグに入れっぱなしとなっていて、ようやく読了したという感じ。

中国は開放経済によって驚異的な成長をしている最中で、日本もまたその特需の恩恵に浴しているところだ。(その割に庶民の懐まで浸透してこないあたりが、昔の特需景気と違うところだなあ。戦後日本が朝鮮戦争特需でド~ンと発展したころとは比べものにならない。これは構造改革路線が社会に平等に富の分配が行われないという新たな構造を生んでしまっている象徴的なことだろう)

政治は中国共産党が実権を握っていて、その独裁体制を維持するために市場経済原理を完全に導入するわけにはいかない隘路が様々な現象として散見される。最近では、天安門事件が最も象徴的な事件であったが、今後もこういう内紛は生じてくることだろう。

さしあたって、農村部の貧困層からの暴動が起きないのが不思議なくらいである。きっと、政府が抑止しているのであろう。日本だって、貧富の二極化現象が進み、今後はアメリカと同じ過程を変遷していくことになるのだろう。(実際、いたるところでアメリカで起きてきたことを繰り替えている。だから、日本の未来モデルがすでにあることに日本国民は気づくべきである。そうならないところに、国民の愚民化政策が奏功しているのだと言える)

中国を取り巻く諸国や経済圏の動き、政治のからみなど認識しておくべきことが書かれている一冊だ。

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