« ”L”は、なぜお菓子を喰うのか | トップページ | 私の本棚061115 »

2006年11月14日 (火)

私の本棚061114

『海藻フコイダンの科学』(山田信夫 著;成山堂書店 3,000円+税 まあ、一般受けしない本だからね)

フコイダンというのは、コンブやワカメなどの海藻類から出てくる、あのヌルヌルの汁のことである。最近、健康食品としてにわかに脚光を浴びてきている。

読売新聞でも「函館発 がごめの浜」として3日間連載されていた。ガゴメコンブは、コンブの表面に夥しいほどのデコボコを配したような海藻なのであるが、これがまたフコイダンをたくさん放出する。私の認識では、トロロコンブといったらガゴメを使ったものなのである。しかし、いつのまにやらスマートにマコンブあたりの乾燥ものからうすく削りだして作っていたようである。(意外な感じがした)

で、話は健康食品ということではなく、もっと素晴らしい働きについてである。なんと、抗ガン作用があるというのだ。しかも科学的に信憑性が高い。ガン細胞に働きかけて、自然消滅(アポトーシスですね)させるということだ。人間の胎児の手足には水かきがついていて(両生類の段階ですな)、それが成長とともにだんだんと消えていく、あれがアポトーシスだ。オタマジャクシのシッポが消滅していくのと同じだ。

いやはや、大学では海藻研究をしていた者としては、もっと気合いをいれて研究しておけばよかったと後悔しきり。(^_^;)とはいえ、日本は四方を海に囲まれた島国なのだから、知らず知らずのうちの海藻の恩恵を受けていたことが多いと思う。一つひとつをひもときながら、人類発展に海藻が貢献してくれるといいと思う。そのためにも海洋汚染には積極的に関わりをもつことは、人類共通の責務だと再認識したという次第。

コレステロールや血圧低下にも効き目があるということだから、循環器系の弱い方はネロネロ海藻をもっと食べるようにしましょう。

|

« ”L”は、なぜお菓子を喰うのか | トップページ | 私の本棚061115 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事