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2006年11月25日 (土)

私の本棚061125

『旅の民俗学』(宮本常一著;河出書房新社 1,800円+税)

私にとって民俗学といえば、真っ先に宮本常一がうかんでくる。渋沢敬三をパトロンとして全国を歩いた巨人ですね。

この本は、宮本存命中に行った11対談と取材小編一つで作られたものである。
中で興味を抱いて見たのが、松谷みよ子・松永伍一との「旅と伝説に魅せられて」である。

松谷との対談だから「日本昔ばなし」ネタでも登場するかと期待していたら、意外にも生々しいものであった。(^_^;)

(引用開始)----------山の方では近親結婚でいろいろ弊害が出てくるので、胤おろしを求める風潮があります。修験道関係とか、系図師の類とか、遊芸人とかが来ますと、かれらはぜんぜん別の土地の人ですから、この人たちの胤を娘におろしてもらえば、血が新しくなるっていう願いがあるわけです。だから、よそ者は非常に大事にされる。(引用終わり)----------------

いやはや、横溝正史のオドロオドロしい世界を彷彿させるものだ。(^_^;)よくよく考えてみると、こういうこともまた秀吉の太閤検地による農民の土地しばりつけ政策による悲劇の一つなのかもしれない。昔は、夜這いにみられるように性に関しては、結構オープンな文化が日本国内にあったというのも、検地にからんで生まれてきた土着民族存続の知恵だと考えれば、まんざらみだら・ふしだらと断じることはできないなあ・・と、およそ民俗学とはかけ離れたことを考えさせられたのである。(^_^;)

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