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2006年11月27日 (月)

私の本棚061127

『大人の知的旅行術』(林望 著;オータパブリケイションズ 1,300円+税)

林さん(通称「リンさん」で通っている)のエッセイはいろいろなところで拝見するが、ささいなことでもこだわりと造詣の深さを感じさせる、なかなか味わいのある文章である。私は、「図書」(岩波書店)を定期購読していて、風呂につかりながら読んでいる。その中に林さんの「旬を食する」というエッセイがシリーズで掲載されている。題名の通り、いろいろな食材についての蘊蓄が綴られるわけだが、これが学術的にも広い!(^_^;)だれもしらないような書物文献からの引用・紹介があってちょっとした博物学の勉強になるのだ。なんといっても「作家・書誌学者」ですからね。

その林さんのイギリス旅行エッセイとなる。何しろケンブリッジの客員教授もしているのだが、お手の物なのだろう。ランドローバーをネタにしたイギリスのモータリゼーションというか車文化について、「大人の自動車」から・・

(引用開始)-------- イギリス人は、田舎に牧場を持たない人がこんな車(ランドローバーのことですね。巨体四駆車として引き合いにしているのです;註 大谷)を乗り回すということはふつう考えない。とりわけ都会に住んで、自宅すらもたない人が、こうした車を買って、町乗りに使うなんてことはほぼ絶無である。したがって、ロンドンの町中で、このような種類の巨大な四輪駆動車が轟音を立てて走り回り、他のか弱い乗用車に圧迫を加えたりすることはまずありえない。これがつまり自動車文化が大人の国のありようである。ひるがえって、我が国は・・・  --------(引用終わり)

ひるがえって・・から先は、検討がつきますね。(^_^;)がたいがデカイだけでも迷惑車両だというのに、あまつさえ、車高をあげたり、はみ出しタイヤを履いたりとトンデモナイ車両改造をして、公道を突っ走っている巨大四駆がいますね。ああいう身勝手な人間があまりにも増えすぎた。日本を憂慮している人は多いんだろうなあ。林さんはそこを指摘したかったのだろうけど、そういうアホ・バカ連中がこの本を手にすることは「絶無」に近いと思える。嗚呼・・・亡国の民だねえ。(^_^;)

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