« 私の本棚061204 | トップページ | 私の本棚061218 »

2006年12月13日 (水)

私の本棚061213

『鶴太郎絵日記』(片岡鶴太郎著;毎日新聞社 1,700円+税)

絵を描くタレントは多いが、私はその中でもたらし込みを使う鶴太郎の絵が格別に好きである。素朴でてらいのないところが好きなのだ。添えられてある書もまた、なんともいえず味わいがある。

その中でもとりわけ私の現状を象徴するような文章があったので、紹介する。

(引用開始)-------------故中川一政さんの著書によると、人が目で見ることが「見」、手をかざして、手に触れて、手に当ててみると「看」という字になる。「志」という字は「士」と「心」ではなく、本来「之」と「心」の組み合わせ。つまり「心のゆくところ」という意味になるそうです。
先日、私の著書「鶴のおんがえし」を出版した冨山房の社長、そして奥様、お嬢さま、スタッフの皆さまと会食した際、奥さまが「義」という字の意味をお話して下さった。「義」という字は「羊」と「我」の組み合わせ。羊という動物は、毛も肉も命もすべて人間にどうぞお使い下さいと身を捧げている動物なのだそうです。
つまり「無欲」「無我」なんですね。その羊に人間の「わたくし」つまり「我」をつけて恩義の「義」になると。
----------(引用終了)

これが何を象徴するのかは、ご想像におまかせします。
さて、さらに自分の信じるところを歩むことに関する文章もあったので、それも紹介。

(引用開始)----------絵を始めて、僕の物真似の芸が役にたつことに気付きました。物真似って切り口なんです。例えばマッチや浦辺粂子さん、近藤正臣さんの物真似をする時、もちろん声帯模写で「コンドーです」とか声を真似するけれども、それプラス僕が相手にどう感じたかということを表現しなければ芸にならない。絵も一緒。モチーフに対して僕が感じたものをどう表現するか。それが絵だと思うんです。他の人が描いたものをなぞっても面白くない。それは僕が思う絵とは違うような気がする。振り返ると、そういうことって自然が教えてくれたように思います。虫も花も、どれ一つとっても全く同じ物ってないじゃないですか。皆それぞれオリジナリティを持っている。誰のものでもない、自分のもの。その自分を正直に出せればいいんです。-----(引用終了)

ううむ。味があるなあ。(^_^;)

|

« 私の本棚061204 | トップページ | 私の本棚061218 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事