« 私の本棚070107孤独は効果的な自己鍛錬となる | トップページ | 私の本棚070109竹内久美子は元気だねい »

2007年1月 8日 (月)

私の本棚070108きちんと親業すれば、よし

『リンボウ先生のへそまがりなる生活』(林望著;PHP研究所 定価1,500円)
林望は昔から好きである。現在、岩波「図書」に古今東西の食材について
書誌学者らしい博学文を連載していて、湯船の中で読んでいる。(当然、一回の
入浴で終わってしまって、「早く翌月にならないかなあ~」などと思っている)

ほのぼのとしたエッセイ集であるが、「子育ての責任」という文章が痛い。(^_^;)

----(引用開始) 私たちの子育ての要諦は、「人並みにしなくてもよい」という
ことである。才能はどこに隠れているかわからない。人並みということは凡庸とい
うことである。みんなが同じことをする必要なんかどこにもありはしない。実は
恥ずかしながら、私たちも気の迷いを生じて、長男を幼稚園児の受験塾にちょっと
だけ通わせたことがある。すると、こざかしい顔をした塾長なる男が、子供に絵を
描かせて「眉毛を一本線で描くようなのは合格しません。眉毛は三角形に描かせる
指導をします」などと得意満面で演説した。私たちはあきれて、すぐに自分たちの
誤りをさとった。何事も、例えば母親が一人で考え、一人で決断しなければならない
となったら「なにか」に縋(すが)りたくなるだろう。それがこういう流言飛語的
な塾の存在を許しているのである。しかし、両親で考え、共同で決断するとなった
ら、それほど誤った結論には傾かない。安心して二人で育てればよいのだ。嘘だと
思う人は、福沢諭吉の『福翁自伝』や、湯川秀樹の『旅人』などを読んでみるがよ
い。そこに、二親の責任のありようが、奥床しい話柄を以て述べられてあるから・・・。
----------(引用終了)

力強い助言であるが、すでに我が家はその好機を遥に逸してしまった。しかも、
林氏が忘れている問題がある。
遺伝である。(^_^;)ちなみに林夫婦は近世日本文学専攻の同級生である。

我が家に新しい犬(またしてもゴールデンなのだけど)がやってきたが、警察犬
訓練所からもらう受けた、一応血統的にはよい個体とされている。訓練所の所長は
「犬も人間も血統だよ!血統!!」と力強く言っていた。力強く言うたびに、私ら
夫婦は力なくうなだれていくのだった。(^_^;)

結局、今回の犬はどうみても死んだ先代よりも頭が悪い。体格は確かによいのだが
中味が悪かった。まあ、つまるところこれも血統の結果なのだと力なくあきらめて、
毎日散歩につきあってやっている次第である。(^_^;)嗚呼、無情・・・

|

« 私の本棚070107孤独は効果的な自己鍛錬となる | トップページ | 私の本棚070109竹内久美子は元気だねい »

書籍・雑誌」カテゴリの記事