« 私の本棚070129不思議現象を冷静に眺める | トップページ | 私の本棚070131経済教育も重要だろうけど »

2007年1月30日 (火)

私の本棚070130これいじょう学生を甘やかす必要はない

『2020年からの警鐘③完結編』
(日本経済新聞社 1,500円+税)

とどのつまりは、人材がよくないと国が破綻する。
それは歴史が証明してきたことである。
ところが、日本の教育現況をみるにつけ、子どもへのあまやかし
政策が目についてしかたない。「ゆとり教育の破綻」現象が
それを端的に表しているように思う。
内容削減で時間数維持なら教えることにゆとりも生まれるのは
分かるが、内容+時数の削減=うすっぺらな教科書の出現 で、
低学力者乱造システムが生まれてくるのは当然のことである。
日本政府の愚民化政策を象徴する一つであろう。
結果、ゼロ金利でも他へ預貯金を転用する知恵が働かず、
自ら破綻している銀行に血税を使われても反乱せず、
高額な手数料を取られても簡単に諦めてしまう精神性を培い、
生活苦が進んでも、施策政党に投票しつづけるという無能な羊が
増えているわけだ。

(引用開始)--------「二百人の学生のうち二割程度は退学に
なるかもしれない。」97年春に開校したばかりの県立宮城大学
の野田一夫学長は平然と言う。事業構想学部では必修科目のうち
一科目でも二年続けて落とすと自動的に退学だ。「勉強しない
学生に学士の資格を与えるのは筋が通らない。そういう当たり前
のことを当たり前にやる」。反対に、学生に教授の教え方を評価
させ、結果が悪い教授に改善を求める制度も導入する。
 野田学長は「2020年には日本の大学の半分はいらなくなる」と
みる。だから、新設大学としていろいろな試みに打って出ようと
する。成功するかどうかは不透明だが、改革の糸ははっきりして
いる。学生は学問をし、大学は授業の質を高める。いわば本分に
戻ろうということだ
。----------(引用終了)

極めてまっとうな考え方である。ところが、トコロテンのように
入学したら卒業まで自然につきだしてしまうような大学が多い。
そもそも義務教育課程の小中学校においても、留年制度があるに
も関わらず、全くといっていいほど活用する教師も保護者もいない。
結果として、学力不足のまま進級進学する子供たちがアッパラパ~
のまま落ちこぼれ、荒れ狂うという現状が生まれる。
成人式で自らのアホをさらして恥ずかしさを感じられない異常な
人間を増産しているわけだ。
その点、故人となったが日本マクドナルド創業者 藤田田氏の
親は偉かった。成績優秀にもかかわらず留年させて、藤田氏の
友だちを増やしたという逸話がある。(藤田氏を尊敬する者に
ソフトバンクの孫正義氏やユニクロの柳井社長がいる。かくいう
私も「銀座のユダヤ人」を深く尊敬していた。第二の孫正義に
はなれなかったけど・・・(^_^;)

本当に、今から建て直しを図らないと、とんでもない穀潰しばかり
が増えて、これまでの国家の蓄財を全て食い尽くされてしまいかね
ないのである。
教育者の端くれとして、いつもそのことを考えて子供たちに接して
いるところだ。

|

« 私の本棚070129不思議現象を冷静に眺める | トップページ | 私の本棚070131経済教育も重要だろうけど »

書籍・雑誌」カテゴリの記事