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2007年1月31日 (水)

私の本棚070131経済教育も重要だろうけど

『「平成三十年」への警告』(堺屋太一著;朝日新聞社 1,400円+税)

しっかりした基礎基本教育を施すことなく、学校現場にはあれこれと
流行事項を取り入れた学習が求められることが多い。
その一つに経済教育がある。
財務教育は経済教育のカテゴリーの一つであり、さらに細分化すると
マネー教育を取り上げることができる。
クレジットカードや消費者金融による自己破産者が激増している背景を
教育によって建て直そうという配慮なのだろうが、私に言わせれば、
「人から簡単に金を借りるものではない」という道徳を教育すればすむ
ことだ。要するに、借りたら返す~返すための計画・見通しを持たない
ままに借金する脳みそ構造がいけないのである。

(引用開始)-------日本では子供たちに株価の動きや巷の景気を観察
するように進める教師がいないし、小中学生用の経済の本もラジオ・
テレビの番組もない。もちろん、子供用の「経済博物館」や「経済遊園地」
もない。科学技術に比べると違いは明らかだ。
 経済とは「経世済民」、世(社会)を経営し、民(国民)を救済する
為政者(大名や官僚)の仕事と考え、国民一般にはなじませる必要がない
と、考えたからだろう。
 しかし、いまや世は市場経済、消費者主権の世の中だから、未来の消費者
たる小中学生にも、経済の運行を知り、選択の結果を感じられるように
すべきではないだろうか。
 五十年前、私が子供だったころには、中学生でも新聞配達や近所の手仕事
を手伝って、なにがしかの収入を得る者は大勢いた。農家や自営の家庭で
は、親きょうだいの話で、日ごろから、生産(労働)や売買(流通)を
おのずと見聞きした
。-----------(引用終了)

市場経済だからと小学生のうちから経済学習を推奨する必要はないと
私は考えている。ちょっとできのよい子供なら、小賢しくなるだけである。
それよりも基礎体力たる読書の力を徹底的に鍛え上げる方がこそ、子供の
ためにもなり、ひいては国家のためにもなるものだと考えている。
消費者教育は、高校生になってからでも十分である。
ただ、実体験として自ら汗して稼ぐ中から、社会の仕組みを学び取って

いくことには賛成である。
労せずして金品や厚遇を手にすることが多い現状では、人材の弱体化を
進めていくだけである。児童すべからく「おしん」教育すべし!とまで
は言わないが、せめて、金は労働の対価として手にすることができるのだ
という、ごく当たり前のことを分からせていきたいものと考えている。

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