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2007年1月

2007年1月31日 (水)

私の本棚070131経済教育も重要だろうけど

『「平成三十年」への警告』(堺屋太一著;朝日新聞社 1,400円+税)

しっかりした基礎基本教育を施すことなく、学校現場にはあれこれと
流行事項を取り入れた学習が求められることが多い。
その一つに経済教育がある。
財務教育は経済教育のカテゴリーの一つであり、さらに細分化すると
マネー教育を取り上げることができる。
クレジットカードや消費者金融による自己破産者が激増している背景を
教育によって建て直そうという配慮なのだろうが、私に言わせれば、
「人から簡単に金を借りるものではない」という道徳を教育すればすむ
ことだ。要するに、借りたら返す~返すための計画・見通しを持たない
ままに借金する脳みそ構造がいけないのである。

(引用開始)-------日本では子供たちに株価の動きや巷の景気を観察
するように進める教師がいないし、小中学生用の経済の本もラジオ・
テレビの番組もない。もちろん、子供用の「経済博物館」や「経済遊園地」
もない。科学技術に比べると違いは明らかだ。
 経済とは「経世済民」、世(社会)を経営し、民(国民)を救済する
為政者(大名や官僚)の仕事と考え、国民一般にはなじませる必要がない
と、考えたからだろう。
 しかし、いまや世は市場経済、消費者主権の世の中だから、未来の消費者
たる小中学生にも、経済の運行を知り、選択の結果を感じられるように
すべきではないだろうか。
 五十年前、私が子供だったころには、中学生でも新聞配達や近所の手仕事
を手伝って、なにがしかの収入を得る者は大勢いた。農家や自営の家庭で
は、親きょうだいの話で、日ごろから、生産(労働)や売買(流通)を
おのずと見聞きした
。-----------(引用終了)

市場経済だからと小学生のうちから経済学習を推奨する必要はないと
私は考えている。ちょっとできのよい子供なら、小賢しくなるだけである。
それよりも基礎体力たる読書の力を徹底的に鍛え上げる方がこそ、子供の
ためにもなり、ひいては国家のためにもなるものだと考えている。
消費者教育は、高校生になってからでも十分である。
ただ、実体験として自ら汗して稼ぐ中から、社会の仕組みを学び取って

いくことには賛成である。
労せずして金品や厚遇を手にすることが多い現状では、人材の弱体化を
進めていくだけである。児童すべからく「おしん」教育すべし!とまで
は言わないが、せめて、金は労働の対価として手にすることができるのだ
という、ごく当たり前のことを分からせていきたいものと考えている。

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2007年1月30日 (火)

私の本棚070130これいじょう学生を甘やかす必要はない

『2020年からの警鐘③完結編』
(日本経済新聞社 1,500円+税)

とどのつまりは、人材がよくないと国が破綻する。
それは歴史が証明してきたことである。
ところが、日本の教育現況をみるにつけ、子どもへのあまやかし
政策が目についてしかたない。「ゆとり教育の破綻」現象が
それを端的に表しているように思う。
内容削減で時間数維持なら教えることにゆとりも生まれるのは
分かるが、内容+時数の削減=うすっぺらな教科書の出現 で、
低学力者乱造システムが生まれてくるのは当然のことである。
日本政府の愚民化政策を象徴する一つであろう。
結果、ゼロ金利でも他へ預貯金を転用する知恵が働かず、
自ら破綻している銀行に血税を使われても反乱せず、
高額な手数料を取られても簡単に諦めてしまう精神性を培い、
生活苦が進んでも、施策政党に投票しつづけるという無能な羊が
増えているわけだ。

(引用開始)--------「二百人の学生のうち二割程度は退学に
なるかもしれない。」97年春に開校したばかりの県立宮城大学
の野田一夫学長は平然と言う。事業構想学部では必修科目のうち
一科目でも二年続けて落とすと自動的に退学だ。「勉強しない
学生に学士の資格を与えるのは筋が通らない。そういう当たり前
のことを当たり前にやる」。反対に、学生に教授の教え方を評価
させ、結果が悪い教授に改善を求める制度も導入する。
 野田学長は「2020年には日本の大学の半分はいらなくなる」と
みる。だから、新設大学としていろいろな試みに打って出ようと
する。成功するかどうかは不透明だが、改革の糸ははっきりして
いる。学生は学問をし、大学は授業の質を高める。いわば本分に
戻ろうということだ
。----------(引用終了)

極めてまっとうな考え方である。ところが、トコロテンのように
入学したら卒業まで自然につきだしてしまうような大学が多い。
そもそも義務教育課程の小中学校においても、留年制度があるに
も関わらず、全くといっていいほど活用する教師も保護者もいない。
結果として、学力不足のまま進級進学する子供たちがアッパラパ~
のまま落ちこぼれ、荒れ狂うという現状が生まれる。
成人式で自らのアホをさらして恥ずかしさを感じられない異常な
人間を増産しているわけだ。
その点、故人となったが日本マクドナルド創業者 藤田田氏の
親は偉かった。成績優秀にもかかわらず留年させて、藤田氏の
友だちを増やしたという逸話がある。(藤田氏を尊敬する者に
ソフトバンクの孫正義氏やユニクロの柳井社長がいる。かくいう
私も「銀座のユダヤ人」を深く尊敬していた。第二の孫正義に
はなれなかったけど・・・(^_^;)

本当に、今から建て直しを図らないと、とんでもない穀潰しばかり
が増えて、これまでの国家の蓄財を全て食い尽くされてしまいかね
ないのである。
教育者の端くれとして、いつもそのことを考えて子供たちに接して
いるところだ。

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2007年1月29日 (月)

私の本棚070129不思議現象を冷静に眺める

『不思議現象 なぜ信じるのか こころの科学入門』
(菊地聡・谷口高士・宮元博章編著;北大路書房 定価1,957円)

まずは、表紙裏「あなたのタイプリスト判定テスト」で自分の
タイプ分析をみた。
結果
《懐疑派タイプ》
あなたは基本的に不思議現象を信じていないようですね。
何事も疑ってかかる姿勢は大切です。しかし何も考えずに、
頭ごなしに非科学的だと決めつけるのではだめです。いずれ
科学的に実証される現象もあるかもしれませんよ。好奇心を
もってみれば不思議現象の心理学には夢がいっぱい残ってい
ます。たとえば7章(発達)を読んでみてください。

「るせ~~い!!」と思いつつ、7章を読む。(^_^;)

(引用開始)-------子どもたちは、学校教育を通して多くの
知識を学んできます。しかし、現実は子どもたちの認識能力
をはるかに超えたものとしてあり、新しい知識を獲得すること
はそう簡単ではありません。ですから、対話を通じて突き詰める
と、子どもの知識の限界や欠点がどんどん出てきます。(中略)
認識の限界を超えた事実に遭遇したとき、直接には見えない世界
を自分の頭で想像する営みは、大人が科学的世界を拡大する際
にも、重要な役割をもつのではないでしょうか。そのことで、
宇宙の果てや素粒子の世界へと、私達の認識を発展させることが
できるのです。
 そこで大切なことは、繰り返しになりますが、判断を保留する
のであって停止することではないのです。性急にある知識を一方
的に教え込むだけであれば、それは、子どもたちの判断停止に
つながってしまう危険があるのです。その知識が、いわゆる科学的
な知識であっても、超能力とか心霊といったものに関する知識で
あっても、子どもたちの思考をくぐらせない限り、結果は同じに
なってしまうでしょう
。---------(引用終了)

本書を読んでいて、オウム真理教におぼれていった知能集団の
ことを思い出した。客観視、客観思考ができるはずの科学者で
あっても思考停止状態にされてしまうと、簡単に信じてしまう
という現象が端的に表れたのが、例のサリン事件のようなもの
である。
カルトに対しては、しっかりとした思考フィルターをもってい
ないと簡単に脳が冒されてしまうことを忘れないようにしなけ
ればならないだろう。

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2007年1月28日 (日)

私の本棚070128こりゃええツール

『考具(こうぐ)~考えるための道具、持っていますか?』
(加藤昌治著;TBSブリタニカ 1,500円+税)

こういうネーミングの本は、背中を見ただけで自然に手が伸びていく。
考えるためのツールをあれこれと紹介してある本である。
なつかしいマンダラやいつものブレストがある中で、私の目を引いたの
は、「オズボーンのチェックリスト」である。

(引用開始)-------

転用したら?>>> 現在のままでの新しい使い道は?
応用したら?>>> 似たものはないか?真似はできないか?
変更したら?>>> 意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる?
拡大したら?>>> 大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすと
        どうなる?
縮小したら?>>> 小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、
        短時間にするとどうなる?
代用したら?>>> 代わりになる人や物は?
        材料、場所などを代えられないか?
置換したら?>>> 入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
逆転したら?>>> 逆さまにしたら?上下左右・役割を反対にしたら?
結合したら?>>> 合体、混ぜる、合わせたらどうなる?

--------(引用終了)

およそ学校現場に使えそうなルーラーというものではないが、
代用・置換・結合といったことについては、人に当てはめてやって
みたいよなあ・・と、しみじみ考えた。(^_^;)
人事異動は、ともすると硬くなりがちな職場への新陳代謝として
行われることだが、それを待つだけでなく、今いる人材をうまく
活用しつつ、新たな動きを作っていく必要もある。
そういう観点からみると、「結合」というコラボレーションは、
音楽シーンや映像シーンではとっくに実現している現象である。
学校でもやってやれないことはないだろう。
プロジェクト方式として、期間限定で組織し、活動してみるという
ことから、活性化を図ることができるかもしれない。

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2007年1月27日 (土)

私の本棚070127脳波分析の面白さ

『天才たちのDNA~鈴木光司対談集』(鈴木光司著;マガジンハウス 1,800円+税)

26人もの天才たちとの対談集である。天才とはいっても、あくまでも
鈴木氏がチョイスした方々ということである。鈴木光司といえば、リングや
らせんを思い出す人が多いと思う。
対談そのものも面白いのだが、コラム的に掲載されている「脳波分析」という
のが興味をそそられた。
なかにAV男優 加藤鷹(たか)さんのものには、こう記されてある。

(引用開始)-------これらの結果から、加藤さんの会談中におけるβ波の
割合と、相対的集中度が群を抜いて高いことには驚かされる。対談にも
あるように、加藤さんは女性と話す時、脳の中に蓄えられた、さまざまな
タイプの女性のデータと照合しながら、同時に目の前の女性を深く詳細に
洞察。その女性にヒットする言葉や間を選び会話する。そういう脳にとって
高いレベルの集中度を要求される作業を、自然に行っているのだ。
 また加藤さんと話している女性被験者は、興奮しながらもリラックスし
ている。これは、相手にドキドキしながらも、自然体で相手に身を任せて
いるという、口説かれやすい脳の状態になっているということだ。(
引用終了)

ううむ、プロだなと思う。(^_^;)
計算された会話を自然に構成できる能力というのは、常人ができるものでは
ない。幾多の共演者をその気にさせる現場魂が培ってきた特殊能力でも
あるのだろう。こんな人がゾロゾロいたら大変なことだ。(^_^;)
現場が人を創る格好の一例でもある。
いかにも鈴木光司らしい作りとなっている一冊である。

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私の本棚070127ゆっくり書くことの効用

『大江戸 生活体験事情』(石川英輔・田中優子 著;講談社 1,700円+税)

面白い部分を見つけた。

----------(引用開始)ゆっくり書くと何が起こるか。まず、書いて
いる間にその空間を細かく観察していることに気づいた。書は字の形
だけでなく、残りの空間全体を眺め感じ取るものなのである。空白を
見ているのは大事なことなのだ。
 次に、腕や手の微細な呼吸が字に現れることに気づいた。字は「勢い」
だというのは嘘ではないが、そのパワーは字の全体だけでなく、数ミリ
の線の中にも限りなくこまかく含まれていて、その全体が字のパワー
を作り出すのである。仕上がりだけ見れば早く書いたように見える文字
も、じつはゆっくり丁寧に書かれていることが多い。また、手習いでは
ゆっくり習い、その呼吸を忘れることなくスピードを上げてゆく。
 私は、筆で字を書くようになって、頭に浮かんだ内容を文字が追うの
ではなく、文字は文字で別の表現を持っており、それをも自分の中から
にじみ出させていくものなのだとわかってきた。しかし、ボールペンで
実験してみると、ゆっくり書くのは不可能だった。非常に疲れるし意味
がない。筆でゆっくり書くことに意味があるのは、筆が弾力をもっていて
力の入れ具合で変化し続けるからなのである。文字が、手と腕の運動を
見える形に変えるからだ。万年筆ならいくらか筆の真似ができるが、筆
ほど弾力と変化に富んでいない。弾力こそが筆の面白さなのである。

---------(引用終了)

これは何のために引用したのかというと、私が常々サークルメンバーに
子供たちに筆ペンを使わせてみてほしいということを言ってきたことに
関連するからである。
また、明治図書から上梓させてもらった『平仮名・片仮名ワーク』でも
最後には、何度も鉛筆でなぞり書きをしたお手本文字を、筆ペンでなぞ
り書きさせてみたらいいと考えていることにも関連する。
小学1年生でも毛筆習字の練習が可能だし、教育効果も高いと考えている。

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2007年1月26日 (金)

私の本棚070126孤高の賢人の意外な生涯

『男の晩節』(小島英記著;日本経済新聞社 1,700円+税)
以下、掲載 20人と小島氏のキャッチである。
(登場順)
土光 敏夫(思いは高く)
本田宗一郎(いつも少年)
松永安左ェ門(天衣無縫)
小倉 昌男(弱きを助け)
石橋 湛山(信念の人生)
山田次朗吉(超俗の剣士)
伊庭 貞剛(老いの達人)
新渡戸稲造(元祖国際人)
富岡 鉄斎(人臭い画仙)
各務 鎌吉(合理の徹す)
御木本幸吉(商魂真珠王)
森  信三(実践の賢者)
井上 成美(先見の名将)
山本 夏彦(偽善大嫌い)
後藤 新平(大風呂敷)
三宅 雪嶺(侠気の哲人)
白洲 次郎(ダンディー)
大原孫三郎(人格主義者)
古島 一雄(颯爽、古一念)
鈴木 大拙(われに禅あり)

森 信三先生の『修身教授録』愛読者として、一番注目したのが
森氏の生涯である。
いやはや、紆余曲折、人生悲喜こもごもというのはこのことかと
いうほどの流転の人生である。
『修身教授録』からは微塵もそんな様子を感じさせないところが
賢人たる所以なのかもしれない。

昨今、フリテン上がりのような教育再生会議の提言が出てきたが、
後付麻雀よろしく、早速法案化にむけて取り組むとの首相談話が
出てくるところからして、お粗末この上ない。
できあがっている結果にそって、もとからの課題を改善するように
という、これが提言かい?!と言えるようなものばかりである。
普通の流れなら、提言を受けて事務方が検討を進め、法案整備に
向かっていくわけだが、先に結果ありきなのだから、なんのための
会議なのか、その存在意義を疑いたくなるほどである。

森氏の次の一言のように、ズバッと芯のある提言がほしいものだ。

-----------(引用開始)
森は戦争の責任を感じ、自己追放の意味から、当分は職につく
まいと決心する。しばらくは作歌三昧に明け暮れたが、各地から
後援依頼が相次ぎ、食料難、交通難を排して出席する。かくて、
森を中心とした学びの場は、次第に広がっていった。
「日本民族の再建は、家庭教育より他なし」(
引用終了)-----

この力強い一言に反して、着実に家庭教育力が低下していき、
今や子殺し・親殺し・兄弟姉妹殺しという尊属殺人が頻発する
状態となっている。
これと呼応するように、児童虐待、虐待死も日常化する異常さで
ある。

学校の教育よりも、子供の生命維持・成長を保障さない家庭が
なぜかくも増加してきているのか、行政はまずもって、そこに
メスを当てないとならないだろう。
そのことなくして「美しい国」(何が美しいのは、自分の考えに
酔いしれているだけの感じがする)を実現することはむずかしい
だろう。
街並みはきれいだが、家々の中はグチャグチャで「美しい」とは
言えないだろうに。
今こそ、骨太の硬派の教育が、家庭にも学校にも必要なのだと
強く感じている。

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2007年1月25日 (木)

私の本棚070125 お探し本のアドバイザー

『よりぬき 読書相談室~どすこい幕の内編』
(本の雑誌編集部編;本の雑誌社 1,500円+税)

椎名誠が始めた本の雑誌社の月刊誌「本の雑誌」は
あれこれ読みたいけど、読んでいられない人にとって
は大変助かる雑誌である。

そのWEB本「読書相談室」に掲載された読書相談を
まとめてしまったものが本書である。

アドバイザーの6人はいずれも私と同年配連中なので
紹介する本に、なるほどと思うのもあるが、ほとんど
は私が読んでいないフィクションばかりである。
その相談にも真摯に応える姿勢がスゴイのであるが、
相談者の相談内容もまた興味があって面白い。
ひとつか紹介すると・・・

(引用開始)-----Q 漁師になりたい! 転職するなら
漁師かな・・・なんて考えてけっこう漁業本を読んでいる
のですがほとんどノンフィクションばかりで、小説で漁師
が出てくるものってありますか?『老人と海』や『鮎師』
なんてのは読んでおりますが、ほかに何かありましたら
教えてください。
《大谷シャシャリ込み;転職するといいながら、フィク
ションを求めているってのが、アホじゃねえかと思う。
真剣に転職を考えるならノンフィクションで、現実問題と
対峙するのが本当だろうに、まじめに考えてねえな、コイツ
と思った。しかし、それにもちゃんと以下のように回答して
あげるんだから、エライ(^_^;)

A 去年の積読の中から引っ張り出して読んでみたら、
めっちゃ面白かった梶尾真治『波に座る男たち』(講談社)
を大プッシュします。食い詰めたヤクザがシノギのために
始めたのは「捕鯨」。全員が漁師になるのです。ひょんな
ことから借金のかたに料理人として乗り込まされた麓浩司が
主役といえば主役ですが、頼りないような頼れるような親分
さんも味があります。鯨といえばお決まりのアメリカの保護
団体も登場します。もちろん大金持ち。これらが絡んで、
ワクワクドキドキの話です。梶尾真治だと思って読むとSFで
もファンタジーでもないのでびっくりさせられますが一気読み。
たぶん、炎の営業さん(質問者のこと)の好みではないかと
思います。-------(引用終了)

いやはや、真剣さの足りない人には、こんな夢のような
アホ話を回答してあげればいいわけですね。(^_^;)
でもまあ、読んでみたい気にさせるのは、さすがだなあ。

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2007年1月24日 (水)

私の本棚070124 FTメンバー【共著用重要資料】


『激変する 世界地図の本当の読み方』
(竹村健一著;青春出版 1,500円+税)

ポストBRICsとして、メキシコ・南アフリカ・エジプト
ポーランド・トルコ・韓国が注目されているという。
堅調な経済成長と海外からの投資も盛んに行われている
ことが背景のようだが、投資はテイクバックを求めて
流れていくわけだから、リスクが高いということもある。
新聞・NEWSなどの情報に注目するとしよう。

本書は、日本の今後の変化を中軸として、世界との
関わり、世界の変化への対応ということに論点を
絞って書かれているため、現在、サークルで取り組んで
いる社会科共著の資料として読んでおくとよいだろう。

社会科とは直接関わりがないが、中には、顎の未発達を
憂慮している部分がある。これは、昔から私も言って
きたが、顎の未発達というのは、つまり頭脳の発達に
とってもマイナスであるということだ。
モノをよくかむ咀嚼運動により顎と筋肉が発達し、それが
脳の発達にとってもよい刺激となっていくことは、すでに
昔から言われてきていることである。
「若者たちの退化を食い止めよ」の一節である。

(引用開始)------なぜ、子供たちがおかしくなってきて
いるのか。『退化する若者たち 歯が予言する日本人の
崩壊』の著者で歯科医師の丸橋賢氏に話をうかがったところ、
食生活の変化による歯の噛み合わせの不具合が、日本の若者
を退化させていく大きな要因になっているという。・・
顎が小さくなり、噛み合わせが悪くなるということは、単に
歯並びが悪くなるといことだけではなく、性格や行動様式に
も重大な影響を与えると丸橋氏は主張する。
異常な精神状態の子供たちも治療を受けに来るという。丸橋氏
がボールペンを片手に問診していると、「取って刺したくなる
から、しまってほしい」という子供がいる。尖ったり、細長い
ものをみると、突き刺したいという衝動にかられるのだという。
また、リストカットを繰り返す子供もいる。そういう子供も、
シリコンのマウスピースを作って噛み合わせのズレを補正すると
正気に戻り、突き刺したいという衝動がすっきり消えてしまった
り、自殺したいという思いがなくなってしまうのも珍しいこと
ではないらしい。--------(引用終了)

ううむ。
単に頭脳の問題ですまないで、情動の部分、つまり脳幹の部分に
まで影響が及ぶということは、実に由々しき事態である。
就学時健診で噛み合わせのよく無い子供は、チェックしておく
必要があるかもしれない。

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2007年1月23日 (火)

私の本棚070123海中に住む昆虫~何食ってんだろ?!


『ぼくの世界博物誌~人間の文化・動物たちの文化』
(日高敏隆著;玉川大学出版部 1,400円+税)

日高先生の漫遊記である。めずらしく奥さんとのツーショットが
扉に掲載されてある。民間の出版社じゃないからだろう。(^_^;)

フランスに行った時にエピソードに〈海底20メートルに生きる
昆虫〉のことが書かれてあって興味を持って読んだ。
マツモムシなんかのように気泡をつけて、泳ぎ回っているのだ
ろうかと思ったら、こうだった。

(引用開始)------------ボードワン先生は持ってきた鉄製の
レバーをそこらの岩の割れ目に差し込んで、満身の力を込めて
岩を割った。
「ほら!」と叫んだボードワン先生の興奮した声が今も忘れられ
ない。
「ほら、ここにも!」「もら、こっちにも!」
ぼくはべつの感動も味わっていた。昆虫は世界のどんな場所にもいる。
しかし、海には進出しなかった、とぼくらは教わっていた。だが、
ちがう!ここは20メートルの海底だ。そこに空気を呼吸する
昆虫がこんなに元気に歩きまわっているではないか!潮が満ちて
きたらどうするのだ?
何と、先生が割った岩の割れ目の奥はからからに乾いていた。
割れ目の向きのおかげで、いくら潮が満ちても水は入ってこない
のだ。--------(引用終了)

ふうむ。変わった昆虫がいるものである。
しかし、それにしても!だ。一体、このエポフィルスという昆虫は
何を食べているんだろう。日高先生、そこまで書いてちょ!(^_^;)

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2007年1月22日 (月)

私の本棚070122教師にもお詫びの技術が必要な時代


『お詫びの達人』(堀井孝英 鹿島しのぶ著;日東書院 1,000円+税)

このところ、学校へのクレーム電話は当たり前になってきて、
中でもモンスターペアレントと称される、異常者(あえてそういわせて
もらう)からのクレーム電話や怒鳴り込みであたふたする現場が多い
ようである。
不条理なことはあるかもしれないが、理不尽や明らかに落ち度がない
場合には毅然として対峙することも必要だと思う。
訳もなく謝罪をすれば、法廷闘争となった時に不利になることがあり
それをつけ込んでくる頭脳班が、今後現れないとも限らないからで
ある。
本書にも3例、対処法が示されてある。
〈学校関係のクレームは、単純な相互不理解が原因となっている
場合が多いのです。・・事実をありのままお伝えして、気持ちを
察することができなかったことをお詫びするのがベストでしょう。〉
ううむ。この程度の助言なら、具体的な事例を集めて、それに
どう対処して解決していったかということを示す方が売れそうだな。(^_^;)

それよりも昨今の不二家問題。北海道では北ガス事故。
企業体質が問われる事案が多くなってきたなかで、本書で取り上げて
いる石原プロモーション撮影現場交通事故の例は、大事なことを
示している。
撮影現場で一般客を巻き込む自動車事故が起きて、重軽傷者を出した
という記憶にある人が多いと思う。
渡哲也社長は翌日の記者会見に続き、番組制作の中止を発表。(その後
ずっと中止のままだ。)被害者に土下座して陳謝する誠意を示し、逆に
激励される場面もあったというものだ。
その潔さとか対処の仕方とかを、今回の不祥事を起こした企業には
再認識してほしいものだと、別なところで思いをはせた一冊だった。

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2007年1月21日 (日)

私の本棚070121深海~その身近な宇宙の姿をみる


『深海生物ファイル』(北村雄一著;ネコ・パブリッシング 1,619円+税)

政治だの道徳だのというお堅いものの後で、ちょいとお口直しの本
を読んでみた。
全体の1/3強(前半部分)にカラー写真をふんだんに使用していて
このお値段はかなり勉強してくれていると思う。
独立行政法人 海洋研究開発機構の協力の賜なのだろう。
『へんな生き物』にも登場していたものが見られる。
それにしても深海生物は奇妙奇天烈な格好のものが多い。
しかし、それは環境にもっとも適した上でのことなのだろうと
思う。
深海の環境で最も不思議に思うのは、熱水が噴き出している周辺に
生息する生き物たちのことである。硫黄酸化細菌をもとめて生物が
群がってくるわけだが、あまりの熱さでよく死なないものだと思って
いたら「水中では熱の伝導が悪いので超高温の熱水に触れない限りは
接近することができる」とあった。納得。
さらに深海であるから目が退化して無くなっている生物も多い。
そういうものたちには、熱を”見る”器官が発達しているそうだ。
いやはやなかなか面白い。深海潜水艇に乗り込んで、実際にみて
みたいものだと強く思った。

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2007年1月20日 (土)

私の本棚070120法に道徳を持ち込むべきではない


『日本の進路 アジアの将来~未来からのシナリオ』
(西原春夫著;講談社 1,800円+税)

教育基本法改正にあたり、愛国心という徳目を法に盛り込むことの
賛否が言われている。
愛国心は強要したり、押しつけるべきことではなく、自然に国民
の心情に生まれ、わき起こってくるべきことだと思う。
そうするための政治を行うのが本筋というのが私の考えだ。
この考えで行くと現状は、逆の筋道であり、教育勅語にあった
素晴らしい徳目群を、国家のために使っていった過ちの再発かと
勘ぐってもしかたないのではないかと思う。
そんななかで読んだのが本書だ。

(引用開始)---------戦後60年を支配した「法秩序一元主義」
の弊害に気がつき、法秩序と並ぶ道徳秩序の確立が必要だという
主張が説得力を持ち始めたと私は考えている。
問題は道徳秩序の内容で、私は伝統道徳を基礎にしてそれを21
世紀にあてはまるように再編成するほかはないと考えた。これに
対して、おそらく若い人々は、道徳秩序がいるならそんな古い
ものは持ち出さず、戦後確立された価値観を基礎にして新に作る
べきだと主張したいだろう。その気持ちはよくわかる。
しかし、戦後価値観の中心をなした憲法の理念から道徳秩序の
体系を作り出すことは、残念ながらできない。せいぜい他人の権利
や自由を尊重しなさいという規範ぐらいで、年齢ごとに段階的に
子どもに生き方を教える道徳の体系などは、憲法からは出てこない。
なぜなら、憲法もまた法律であり、法律は元来「事後的な紛争解決
の道具」にすぎないからである。----------(引用終了)

教育基本法改正の延長上に憲法改正がくることになっているようだ
が、この手順というのも腑に落ちない。
下位法である教育基本法を元に、憲法を改正していくという逆手順
が行われていくからである。矛盾なきようにあれこれといじくる
ことになるのだろう。正しい手順は、憲法改正後に下位法を作成す
るという流れである。上位法が方針となるわけだから、その趣旨・
精神に習う形で作ればいいわけで、あれこれと矛盾解決を図りながら
制定する流れとは自ずと異なってくるだろう。何よりも無理が少な
いですむはずだ。

ジャブジャブの借金国家体質作り上げてきた政府が、もっともらしい
道徳を国民に求めるよりは、自らの体質改善を図り、身綺麗になった
ところで改めて議論を尽くすのが正しいと思うのだが・・。

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2007年1月19日 (金)

私の本棚070119脳みその占有時間を確保する


『考える力』(齋藤 孝著;大和書房 1,200円+税)

『書く力』『話す力』(いずれも大和書房)との三部作のひとつ。
技や力に関する考えに独特なものがあるのが、齋藤氏の著作の
特徴の一つであろう。
今回、特に共感できたところは、「先達は一人ではなく、三人
持つといい」というところだ。

(引用開始)----------一人に絞ってしまうと、その人物しか
目に入らなくなってしまう恐れがある。どんなに素晴らしい人物
でも、それなりに偏りがある。先達を一本化すると、その先達を
神格化しがちで、どうしても視野が狭くなる。神格化しないため
にも、三人いるとバランスがいい。三人であれば、それぞれ生き
方や考え方がまったく違う。
さらにいえば、三人の先達を固定しない方が、視野は広くなる。
私の場合は、三年ごとぐらいで入れ替えている。三人すべてを
一度に入れ替えるのではなく、ある一人の人物を別の人物にとい
う具合である。
いちばん熱い時期は過ぎたとしても、一度先達とした人は、ある
時期徹底的に読み込み、研究しているので、すでに自分の中に
しっかりとその考えなどがしみ込んでいる。だから、少しずつ
入れ替えることで、自分を広げることができるのだ。(引用終了)

一人の神格化や絶対視かは、自分の客観性にゆらぎを生じてしま
う恐れがある。
唯一絶対よりは、多様性で幅広い方が柔軟性があり、応用力も
生まれてくるということだ。
これは自然界も含めて、極めて重要な原理である。

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2007年1月18日 (木)

私の本棚070118やはり英語学習は必要ない?!

『2020年からの警鐘②~怠慢な日本人』
(日本経済新聞社編;1,500円+税)

シリーズ三部作の二巻目。第5章 3節「日本語軽視の流れ
ー英語力の向上はばむ」に、時の話題があった。

(引用開始)-----いまの日本ではむしろ、英語力の低さに国全体が焦燥感を
募らせ、日本語自体の能力問題を忘れているようにみえる。
英語圏への留学生を対象にした英語力テストである「TOEFL」の93~95年
の平均点で、日本は中国、韓国などより低く、アジア27カ国・地域中23位。
「もっと日本語を」でなく、「小学校から英語を」というのが目下の流れだ。
一方で、企業経営者や学者などの間からは、”日本語特殊論”も唱えられる。
「日本語はファジーであいまいな言語。論理的な表現に適さない」とー。
本当にそうなのだろうか。世界の言語130種を調べた東京大学の角田太作教授
は、「言語学的に分析すると、日本語は特殊ではなく、むしろ英語の方が特殊」
と話す。母音が5つであることや、主語、目的語、動詞という語順などは、
他の多くの言語と共通性が高いという。
角田氏は、「日本語では論理展開が難しい」という声に、「そう言う人の頭の
中がよく整理されていないだけだ」と言い切る。
日本人による”日本語懐疑論”はいまに始まったことではない。明治時代には
文相、森有礼が英語を公用語にすべきだと唱えた。第二次世界大戦後には文豪
志賀直哉が随筆で「この際、フランス語を国語にしたらどうか」と書き、当時の
知識人に衝撃を与えている。
------------------(引用終了)

ローマ字をちょこっと学習するのは、昔の名残なんだろうか。
来る中学生活への予告的なものなのだろうか。
いずれにせよ、小学校での英語学習はどうなっていくのか推移を見守りたい。

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2007年1月17日 (水)

私の本棚070117子だくさんの非シンメトリー男


『~遺伝子が解く~万世一系のひみつ』
(竹内久美子著;文藝春秋 1,429円+税)

以前に紹介したものの同類。週刊文春に連載しているものを
まとめたもの。しょっちゅう週刊誌は読んでいるので、読み
落としのものを拾って読むことにしている。
中に、「あなたは女をイカせる男か?」シンメトリー度チェック
テストなるものがあった。(以前に、シンメトリーの本を著して
いるんで、やってみた・・・(^_^;)

(^_^;)で、どんな設問があるのかというと・・いくつかを紹介する。

どちらかといういうと筋肉質である。
この5年以上カゼをひいていない。
虫歯が一本もない(治療したのはだめ)
声がいいと言われる。
メガネやコンタクトを使用していない。
etc.という無難な設問の他に、
何歳で童貞を失いましたか?(「失いました」というのは妙言い回し(^_^;)
キスや愛撫、SEXが上手いと女性に言われたことがある。
etc.のようなきわどい設問まで、計22問が、0~20ポイントの
幅で設定されているわけだ。

結果は無惨な35ポイント。「非シンメトリー男」の結果とあいなってしまった。
コメントが際だっている。

(引用開始)-------あなたは女を相手に直接繁殖することに向いていません。
「電車男」のような奇蹟を期待しないこと。あなたは何らかの分野に必ずや
才能があるはずなので、それを生かして活躍する。そうして血縁者の繁殖の
手助けをすればよいのです(まだ才能を見つけていない場合には早く見つけて
ください)。もし、そういう才能のない場合にはどうするか?モテる男のモテ
行動の邪魔をする!----------(引用終了)

バーロー!だ。全く。
血縁者の繁殖の手助けつうても、ひとりっ子なんだよ!
直接繁殖に向いていませんつうても、めずらしい4人の子持ちになってんだよ!
ワシャ例外的非シンメトリー男で、ペナルティものなのかね。(^_^;)

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2007年1月16日 (火)

私の本棚070116「無知無欲」のすすめ


『老子』(金谷 治著;講談社 1,900円)

ちょっと古い本だが、扱っているのが老子だから気にしない。(^_^;)
故きを温ねて新しきを知る・・に、ふさわしくいろいろな啓蒙の言葉が
あり、勉強になる。

上善若水(じょうぜんみずのごとし;日本酒「上善如水」のいわれとは別
もの。ちなみに、あの酒は、私の口には合わない。何度呑んでも一口で
止めてしまう。油っぽく感じるというか、合成酒っぽいというか、とにか
くおいしく感じないのである。~閑話休題)

(引用開始)--------最高のまことの善とは、たとえば水のはたらきの
ようなものである。水は万物の成長をりっぱに助けて、しかも競い争う
ことがなく、多くの人がさげすむ低い場所にとどまっている。そこで、
「道」のはたらきにも近いのだ。
住居としては土地の上が善く、人との交わりでは情け深いのが善く、こと
ばでは信義を守るのが善く、政治としては平和に治まるのが善く、事業と
しては有能なのが善く、行動としては時にかなっているのが善い。すべて
水を模範として争わないでいるのが、善いのだ。
そもそも、競い争うようなことをしないからこそ、まちがいもないのだ。
--------(引用終了)

尤もな重みというものがある。

ちなみに「サライ」2月1日号の特集は、「論語を今こそ」として、孔子
論語を特集している。コンパクトで資料として手元においておくとよいだ
ろう。定価 480円。

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2007年1月15日 (月)

私の本棚070115マスコミの影響力

『イラク戦争 日本の運命 小泉の運命』
(立花隆著;講談社 1,500円+税)

前半は、北京大学での講演記録があり、それはそれで読み応えがあって
よかったのだが、本著で一番鮮烈だったのは、イラクで人質となってし
まった高遠菜穂子さんのマスコミ報道と実態との大きなズレを指摘して
いるところである。
かねてより、立花氏は公権力に対してはいろいろと警鐘を鳴らしてきた
ルポライターだが、読んでみるといかに私達はマスコミ報道を丸呑みし
てきているかということがよく分かる。
そもそも報道そのものを真実として受け止めてしまうように、洗脳され
てきている感じすらある。

報道と事実とを照合しながら、分析的に読むという姿勢を身につけない
と大変なことになりそうだと思った。

マスコミに限らないことだが、自分が身を置いているところが全てと
感じるようになってくることもまた危険である。
それが与論であり、正義であると信じてしまうからである。
常に自分を(!)客観視できるように日常的に訓練しておくことが肝心
だということだ。

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2007年1月14日 (日)

私の本棚070114お笑いでも読める藤原正彦

『藤原正彦の人生案内』(藤原正彦著;中央公論新社 1,200円+税)

正に旬の人。昨年、大ヒット『国家の品格』から流行語大賞”品格”まで受賞してしまった。
本書は、読売新聞連載の人生相談をまとめたものなのだが、歯に衣着せぬ物言い(物書き)の藤原さんらしく、そえが返っておかしくもある。いくつか紹介すると・・・

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(相談)姉妹ケンカで仲直りしたいが・・
(藤原)時が必ず良い方向に解決してくれますから、それまでは償いとして苦しんでください。

(相談)24歳大学院生。周りの会話はどうでもよいことばかりが話題になります。
(藤原)早めに見切りを付け、もう少しましな大学院に移るか、就職してしまう方がよいでしょう。

(相談)毎月、母親が孫の顔を見に来る。夫が嫌がり、なかなか実家帰省もさせてくれない。
(藤原)赤ん坊はじきに生意気になりますから、しげしげと通うのもほんの数年のことです。彼(夫)にとっては、あなたの関心事の大半が赤ちゃんに移っただけでもショックなのです。実母の帰った日の夕食には、ご主人の好物をたっぷり料理してやり、その後は赤ちゃんをうっちゃって甘えることです。男は傷つきやすいくせに単純です。「一週間に十日来い」となるでしょう。

(相談)還暦過ぎても意地悪と他人に厳しい
(藤原)あなたは善人です。どうしたらそのように素直で謙虚な人柄になれるのか、私の方からあなたに相談したいくらいです。

(相談)部屋埋める四千冊に腹立てる七十代主婦
(藤原)どうせ読まないのですから、買ってきた本を床に敷き詰めご主人はその上にふとんを広げ眠るのです。計算すると、六畳間なら四十センチの高さで約一万冊ですからまだまだ余裕があります。
==========================

こんな調子だ。(^_^;)まことに愉快。

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2007年1月13日 (土)

私の本棚070113独自の物差しをもてば強い(夜、主税さんと柳谷邸へ)

『眼力 人を見抜く「カリスマの目」が持てる本!
(齋藤 孝著;三笠書房 1,200円+税)

これまた旬の齋藤孝なのに、旬を逃して読んでみたものだが、
エピソード引用が多いので、ちょっとオリジナリティに欠ける
のだが、おもしろみはやはりある。

中で二次元事象を使って、いろいろと人間分析を試みているところが
いかにも齋藤氏らしいところだ。
こんなのがある。
(現時点での)技術力才能が高い~非常に負けず嫌い
この2軸で、才能豊かで負けず嫌いの例として、マイケル・ジョーダン
羽生善治、技術的才能はそれほどでもないが負けず嫌いの例として
中山雅史・星野仙一、おっかしいのが、技術的才能豊かで負けず嫌いで
はない人として、内藤国雄を挙げている。(ご本人の苦笑が目に浮かぶ
ようだ(^_^;)

本書で秀逸だと思うのは、自分オリジナルの人評価規準をもてという
提言である。例えば、志村けん。これも志村の著書からの引用だが。

---------(引用開始)『全員集合』のころから、僕はゲストの歌手と
コントでからむことが多かった。ゲストでコントが好きな人を選ぶ方法
のひとつは、新人アイドルが出演すると、その子の前でまず屁をしてみる。
それで腹を抱えて笑うような子はだいたいオッケー。「えーっ」て嫌な
顔をする子はダメ。
よく笑うってことは、お笑いが大好きだってことのあかしだ。
番組中で屁をすると、下品だとか低俗だとかずいぶん批難されたけど、
僕はオナラは万国共通のギャグだと思ってる。

※以下齋藤氏の分析
屁のリアクションに詳しいというその一点に特化したことで、間違い
は少なくなる。「自分にとって必要なものは何か、どういう人か」と
いう要望をはっきり見据えて、自分なりの試し方を作り上げていくところ
が眼力のおもしろさだ。(引用終了)---------

ううむ。志村のプロ魂を垣間見る思いだ。
ちなみに、私は「全員集合」世代で志村けんが初めて、番組に登場した
のを見ている。学校の校務補さん役(用務員さんである)で、ちょい出
だったが、大胆な動きをしていたのを覚えている。
さらに、控えのメンバーとして諏訪園親治(すわぞのしんじ;こんな字
だったかな)がブルース・リーの物真似でメンバーと絡んでいたのも
見ている。荒井注が脱退して志村がレギュラーメンバーとなり、以後
ソロで活躍している様子をみると、人生の分かれ道はいったいどうなって
いるものかと感慨深いものがある。
ちなみに、志村は一時、プチ退団したことがあるのだが、メンバーの
配慮で復帰しているのである。こんなことも、全員集合の舞台裏を綴った
本から入手した情報である。
※終盤、全然、齋藤孝と関係なくなってしまった。でもま、いかりや長介
さんの眼力ということを考えてもらうヒントにでもなればいいだろう。

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2007年1月12日 (金)

私の本棚070112てこ入れに価値が生まれる(旭川研修二日目)

『レバレッジ・リーディング~100倍の利益を稼ぎ出す~』
(本田直之著;東洋経済新報社 1,450円+税)

コトラーの『マーケティング・コンセプト』を出版した会社である。
本書のコンセプトは次に端的に記されている

--------(引用開始)たいしたことはしていないように見えるのに
常に余裕があり、しかも結果を出している人がいます。同じ努力を
しているのに、10のリターンしか得られない人もいれば、100
のリターンを得る人もいる。
これはいったいどこが違うかと言えば、「レバレッジ」を意識して
いるかどうかの差です。てこを使えば、重い岩もらくらく持ち上がり
ます。レバレッジをかければ、少ない労力で、大きな結果を出すこ
とができます。
それでは、ビジネスにおいてレバレッジをかけるには、どうすれば
いいのでしょう。
その答えは、本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に
応用し、実践で活用することです。(引用終了)----------

”自分に合った読書環境を見つけよう”の一項に、こうある。

--------(引用開始)本を読む時間帯はいつごろがいいでしょう。
もちろんいつ読んでもいいのですが、バラバラな時間帯に読むより
も、毎日何時から何時までというように事前に時間を決めると、
習慣になり、継続しやすいと思います。(引用終了)-------

筆者は、朝一番を進めているのであるが、昨日の国語の研修会で
尊敬する野口芳宏先生は、「寝床・便所・移動中」の3箇所をあげ
ておられた。いずれも集中して、構えて読むという場所ではない。
机に向かって読む読書というのは、資料として読むものであり、
教養を高める読書というのであれば、隙間時間とでもいうべきとこ
ろを有効に使うということである。
移動中は私も共通するのだが、寝床は無理。速攻爆睡するからだ。
便所では新聞となっている。(しかも朝の出勤前だけ)

筆者は気になるページの角を折り曲げることも提案しているが、これ
はさしてめずらしい実践ではない。私の場合、付箋が多いが、付箋が
ない場合は、やむなく角折りをする。そして、あとで、PC入力したり
書き写したり、コピーを取ったりする。

本書は、単にノウハウを披瀝するだけでなく、本選びのためのスクリー
ニングとして書評サイトやメルマガを紹介してくれていて有り難い。
そのまま転載する。

毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン
http://eliesbook.co.jp/bbm/

ビジネス選書&サマリー プロ厳選!30秒で読んだフリ
http://www.bbook.jp/

Webook of the Day
http://webook.tv

1億円稼いだ■最強方程式を毎日10秒で → 平成・進化論
http://www.mag2.com/m/0000114948.html

プレジデントビジョン
http://www.president-vision.com/

インターネット虎の巻
http://iwamototakahisa.com/blog/

ワニレポ★せっかくやるなら楽しくやろう!
http://www.mag2.com/m/0000101533.html

日本の個人投資家よ、立ち上がれ!ファイナンシャルアカデミー通信
http://www.financialacademy.jp/

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2007年1月11日 (木)

私の本棚070111文具でワクワク(旭川研修一日目)

『~仕事がはかどりすぎて困る!~どうにも素敵な文具術』
(中島孝志著;アーク出版 1,300円+税)

昔から変な趣味・興味関心があって文房具が好きなのである。
こういう文具紹介の本や雑誌特集があると間違いなく網にかかって
しまう。(^_^;)
そういうわけだから、新しい収穫はそうそう期待できないのだが、
一つ発見。
手帳管理に関して。
私は長らく野口悠紀夫氏開発の「超!整理手帳」愛用者である。
今年度版には、緑色の「to do list」と青色「idea memo」が
付録されていた。別途、それぞれを買い足しておいた。
同書の中でもto do listのことが出ていたのだが、to be list
なりたい願望を綴る to have list;なにを手に入れたいか
to meet list;どんな人に会いたいか(簡単にはあえそうもない人
尊敬する人などを想定) to study list;なにを勉強したいか
こんなことまでリストアップしていくというのは、新鮮だった。
尤も、文具とは別の次元のことなのだけど(^_^;)

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2007年1月10日 (水)

私の本棚07010「よき敗者」のみが、次につなげられる

『無為の力』(河合隼雄 谷川浩司;PHP 1,300円+税)
最近、次のような文章がとにかく目を引くようになっている。
我が身に置き換えて、よく理解できるからなのだろう。

--------(引用開始)勝負事というのは、どんなに努力を
しても負ける時は負けるんですね。さっきの「他力」という
話で言えば、どこまでも人間は自力でやろうとするわけです
し、頑張れば必ず勝てるはずだと思い込みたいわけですが、
必ずしもそうはいかないわけです。
これは勝負事の世界だけではなくて、人生の中でも常にある
ことです。どんなに仕事を一生懸命していても会社のでリス
トラに遭うこともありますし、どんなに健康に気をつけてい
ても病気になることはあるわけですね。
しかし、そんなことは頭ではよく分かっていても、実際にそ
ういう状況に身をおいてみると、不条理だという思いに耐え
られないものがやはりあります。まして、人生は将棋のよう
にはっきり勝ち負けがつくわけではありませんから、かえって
そこで投げ込まれる葛藤というのは大変な苦しみを伴うもの
だと思いますね。(谷川浩司氏の言葉) (引用終了)-----

世の中、不条理なことは確かに多いとは思うが、それに不満
を抱いていたり、責任転嫁を図って合理化しようとしたり
しても所詮根本的な解決にはならないことが多い。
問題事項からの回避を図るよりは、直接切り込んで解決を図る
といったリアクションを執ることの方が成長を伴うのではない
かと思う。何事も前向きでいる姿勢は大切だろう。

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2007年1月 9日 (火)

私の本棚070109竹内久美子は元気だねい

『アタマはスローな方がいい!?』(竹内久美子著;文藝春秋 1,300円+税)
ご存知「週刊文春」連載をまとめたものの一巻。デビュー当時から竹内久美子の
おもしろ文体と動物行動学者(一応、日高敏隆氏の門下だったな)としての知識
の融合が私の興味を引いてきた。
「トンデモ学者」と評価する人がいるが、私にはナルホドと思わせる面白文なの
で割り引いている愛読者の一人でいる。
週刊文春は毎週欠かさず読んでいるわけではないので、こうやって出版されると
読み落とした中にオヤ!?というものを発見することがある。

--------(引用開始)自閉症児には男の子が多い。実際、男女比は、3対1とも、
4対1とも言われています。なぜ男の子に多いのか。それは一つには、自閉症の
原因の第一(と思われるもの)が、胎児期のテストステロン(男性ホルモンの一種)
のレヴェルの高さ、つまり高すぎることにあるからでしょう。(中略)つまり、
テストステロンのレヴェルが高すぎると、右脳が関わる、空間認識や理系、音楽の
才能が優れていたりするが、左脳が関わると、言語能力に問題があったり、人と
コミュニケーションをとるのが苦手だったりする、とまさしく自閉症の症状を呈する
というわけなのです。・・・自閉症者とは、極端に右脳を発達させ、左脳の発達は
抑えた人間(いわば超男性脳人間)。非常に簡単に言えばそういうことになります。
《註;大谷 ここでイギリスのサイエンス・ライター、マット・リドレーの『やわら
かな遺伝子』を引いているのが興味深い》彼によれば、極端な右脳人間には自閉症と
いう病名があるのに、反対の人間には病名がない。それは、現代社会では後者の方が
「ふつうに暮らしやすいのだろう。だが石器時代には、そうでなかったかもしれない。」
なるほど。かの時代、方向オンチは命取りにもなったでしょう。---(引用終了)

ここで思い出したのが、倉敷の平山諭さん。彼はADHDはLDの子供に対する指導には
ちょっとした有名人なのだが、彼と呑んだときに、「ADHDやASの人たちってのは
縄文人に多かった。だから、今みたいに増えてきているのは、縄文時代に戻っている
のかもしれない。」という主旨のことを言ったのである。(呑んでいる時のことだから
正確には覚えていないけど)
そうすれば、弥生系で定住生活を始め、社会形成をするように適合するように進化する
ということは、脳のバランスをとった者が淘汰していったということなのだろう。
あるいは、左脳系で理路整然と合理的ということは、計画性がありリスクを求めない
といういかにも定住社会を築くには都合がよろしいということになる。
こうやってみると、文化人類学だとか進化人類学だとかいう学問は結構おもしろいと
再認識しているところである。

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2007年1月 8日 (月)

私の本棚070108きちんと親業すれば、よし

『リンボウ先生のへそまがりなる生活』(林望著;PHP研究所 定価1,500円)
林望は昔から好きである。現在、岩波「図書」に古今東西の食材について
書誌学者らしい博学文を連載していて、湯船の中で読んでいる。(当然、一回の
入浴で終わってしまって、「早く翌月にならないかなあ~」などと思っている)

ほのぼのとしたエッセイ集であるが、「子育ての責任」という文章が痛い。(^_^;)

----(引用開始) 私たちの子育ての要諦は、「人並みにしなくてもよい」という
ことである。才能はどこに隠れているかわからない。人並みということは凡庸とい
うことである。みんなが同じことをする必要なんかどこにもありはしない。実は
恥ずかしながら、私たちも気の迷いを生じて、長男を幼稚園児の受験塾にちょっと
だけ通わせたことがある。すると、こざかしい顔をした塾長なる男が、子供に絵を
描かせて「眉毛を一本線で描くようなのは合格しません。眉毛は三角形に描かせる
指導をします」などと得意満面で演説した。私たちはあきれて、すぐに自分たちの
誤りをさとった。何事も、例えば母親が一人で考え、一人で決断しなければならない
となったら「なにか」に縋(すが)りたくなるだろう。それがこういう流言飛語的
な塾の存在を許しているのである。しかし、両親で考え、共同で決断するとなった
ら、それほど誤った結論には傾かない。安心して二人で育てればよいのだ。嘘だと
思う人は、福沢諭吉の『福翁自伝』や、湯川秀樹の『旅人』などを読んでみるがよ
い。そこに、二親の責任のありようが、奥床しい話柄を以て述べられてあるから・・・。
----------(引用終了)

力強い助言であるが、すでに我が家はその好機を遥に逸してしまった。しかも、
林氏が忘れている問題がある。
遺伝である。(^_^;)ちなみに林夫婦は近世日本文学専攻の同級生である。

我が家に新しい犬(またしてもゴールデンなのだけど)がやってきたが、警察犬
訓練所からもらう受けた、一応血統的にはよい個体とされている。訓練所の所長は
「犬も人間も血統だよ!血統!!」と力強く言っていた。力強く言うたびに、私ら
夫婦は力なくうなだれていくのだった。(^_^;)

結局、今回の犬はどうみても死んだ先代よりも頭が悪い。体格は確かによいのだが
中味が悪かった。まあ、つまるところこれも血統の結果なのだと力なくあきらめて、
毎日散歩につきあってやっている次第である。(^_^;)嗚呼、無情・・・

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2007年1月 7日 (日)

私の本棚070107孤独は効果的な自己鍛錬となる


『孤独のチカラ』(齋藤孝著;PARCO出版 1,200円+税)
齋藤氏としてはかなり珍しい「内省の書」である。編集者の藤本真佐夫という人に興味を
もった。(おそらく齋藤氏自身が持ち込んだ企画ではないだろう。こういう本を編集
する人の腕前というものを拝見したいものである。今後、注目・・)

現状の私の境遇や心境の琴線に触れるフレーズがたくさんあった。
(引用開始)--------- つるむのはいまや小学校、中学校、高校でいじめられない
ための生活の知恵のひとつとなりつつあるようだ。しあkし、それを当たり前だと認め
ると、クラス内の権力関係はどのグループに属すかで変わり、一人になったときはまる
で居場所がなくなってしまう。そのクセがついていると、一人でいることは非常に精神
不安定で、それを恐れるようになってしまう。
《以下、岡本太郎「自分の中に毒を持て」
  とかく、みんな自分を大事にしすぎる。自他に甘えているんだ。ほんとうに自分の
在り方を、外につき出していない。だから、裏目が出てきてしまう。自分でもそれを感じ
るだろうし、相手も裏目を感じて、深くつきあおうという気にならない。(中略)友達
に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹をきめて、自分をつらぬいて
いけば、ほんとうの意味でみんなに喜ばれる人間になれる。》

おもしろいもので、一流の才能を持つ人ほど、ひとりになったときには自分のなすべき
世界のことを考えてしまう。つまり、ひとりの時間に考え続けられるかが才能の証でも
あるのだ。

1.内観する 2.教養という反射鏡を磨く 3.「日記」を書く
これらは、私が提案したい〈自分を検証するための手法〉である。孤独の時間にこうした
機会を持てば、何かに挑み続けていこうという炎が絶えることはない。

だめな芸術家とは、逆にスタイルをころころ変えてしまう人である。ときには、見る影
もないほどに変えてしまう。中心軸を持たず、本当に既存の模倣になってしまったりする。これは危険である。------------(引用終了)

自己を確立するのは容易なことではない。しかし、いつまでも人の意見にふらつくよう
であったり、模倣ばかりしていては自分のアイデンティティーができない。
極端な話、価値の低い人間ということである。とうの昔に不惑を過ぎ、昨年は、年男で
あったのだが、我ながらなんとも情けない状態だなと感じている昨今である。(^_^;)

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2007年1月 6日 (土)

私の本棚070106自分なりの段取り力を見つける


『段取り力~「うまくいく人」はここがちがう』(齋藤孝著;筑摩書房 1,200円+税)
「質問力」の姉妹書、「コミュニケーション力」「コメント力」とのシリーズと
いっていい著書だ。タイトル通りの指南書であるが、様々な人達の段取り力を
エピソード紹介しているのがおもしろい。中でも、プロ成り立ての頃の羽生善治
のエピソードがおもしろかった。タイトル戦ともなれば、ホテルや高級旅館で行われる
のが一般的だが、プロに成り立ての羽生にとっては、その環境変化にうまく順応でき
なかったということだ。そこで彼がとった対極むけての段取りは、〈荷物を部屋中に
ぶちまけて、散らかっている自室を再現した〉というのである。自宅のムードを演出
することで対極に向けて平常心を取り戻すことができたということだ。

言われてみれば、気持ちが落ち着く環境というのは自宅、それも自室ということに
なろう。それが整然と整頓されている部屋であれ、足の踏み場もないくらい散らかって
いる部屋であれ、安心感や安定感は自然に生まれてくるものだろう。

私の場合、仕事はやはり職場(職員室)の机上が一番効率がよい。
普通のスチールデスクだから、ノートパソコンとキーボードとマウスとプリンタが
のっているので、それだけでかなり占有されてしまう。他に書類を置くためには
キーボードをパソコンに乗せて、スペースを確保する必要がある。
しかし、そんな窮屈な場所であるから、必要最小限のものしかおけずに、必然的に
それだけに集中することができる。ヘタに1畳の広さのデスクがあったとしても、
書類や機材が分散して置かれるだけで、社長室のデスクを思わせる清楚な状態には
きっとなることはないだろう。(^_^;)
ちなみにノートパソコンとは別にキーボードを使うのは、入力効率の問題からである。
ノートパソコンのキーではペタペタで打ち込みにくいのである。指にしっくりと来ない。
おまけに時々指先や詰めにひっかかって、キーが外れてしまうことがある。
その点、外付けのキーボードの場合だとスムーズに入力でき、しかもキーが壊れて
しまっても容易に買い換えできるという点がいい。私の愛用は、logitechのものだが
買い足しておこうと思ったら、なかなか売っていない。高ければいいというものでは
ないのである。

(引用開始)-------- 目標の立て方とは、言葉を変えれば、テーマやコンセプトとも
言える。自分にとってテーマは何か。中心となるコンセプトや考え方、概念は何か。
目標とするヴィジョン、最終的に見えてくる像、イメージとはどういうものなのか。
それがその後の段取りを決めていく。-----(引用終了)

さて、今年の段取りをどうするか?未だに考えてないうちに松がとけてしまった。(^_^;)

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2007年1月 5日 (金)

私の本棚070105佐藤式工作ネタ本


『100円ショップで手づくりおもちゃ』(吉田未希子著;いかだ社 1,300円+税)
佐藤式工作の材料は手近なものから調達するのが一番いいだろうと考えている。
学校でしかできないようなら、ものづくりを日常的に楽しむことができないし、
スキルとしての道具使いが身につかないと考えているからだ。
その点からして本書のように100円ショップで入手できる素材を工作の材料とする
のは理想的である。

佐藤式工作「ころころコロリン」はストローと空き缶で作る動くおもちゃの典型例
だが、本書でのストローが随所に使われている。
問題は、本体の基本型ができてからの装飾部分にあるが、こればかりはやはり実際に
作ってみないと、我がスポンジ頭では無理なようだ。

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2007年1月 4日 (木)

私の本棚070104美術図工教材研究用に

『日本 その心とかたち』(加藤周一著;徳間書店 4,700円+税)

ちょっとお高いが美術・図工指導をする教師の教材研究の参考書とした一冊である。重厚なハードカバーにふさわしく、内容も格調高い。日本の造形芸術を歴史的に考察していることに加えて、加藤氏らしい分析が随所にほどこされていて、大変勉強になる。

--------(引用開始) 幾何学的遠近法の採用は、ある種の浮世絵の特徴である。北斎の《富嶽三十六景・深川万年橋下》では、遠近法的には視点は固定されるが、視線は川の面の小舟を見下ろし、橋下の遠景富士を見透かし、橋を見上げるというように上下に移動する。《富嶽三十六景・江都駿河町三井見世略図》では、右手に大きな切妻屋根の三角形を描き、中央遠景の富士を挟んで、左手に小さな屋根の三角形を描く。これは視線の方向をどう変えてみても、一点からは眺めることのできない光景である。右手の大きな屋根は左から眺められ、右の小屋根は右からのみ見ることができる。すなわちここでは視点自体が左右に動いて、その結果、大中小三つの三角形と、左右の屋根の線が作る大きな逆三角形とによって、画面は緊密に構成されている。「トリミング」と多様な視覚の活用は、近景と遠景との組み合わせが多彩で独創的な、ほとんど映画の「カメラ・ワーク」のような多くの構図を生み出した。--------(引用終了)

D/C表検定用のネタもいくつかあるので、TOSS/酒井式研究者には、お薦めの一冊である。

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2007年1月 3日 (水)

私の本棚070103 浮世絵製版行程の緻密さ

『浮世絵の歴史』(小林 忠 監修:美術出版社 2,500円+税)

タイトルどおりの内容をコンパクトにまとめた一冊なのだが、もうけたのは浮世絵の製版行程が披露されているところである。ご存じの通り、浮世絵は完全分業制の美術品で、絵師+彫り師+摺り師の三位一体による。本書掲載のものは、北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」である。

多版多色刷りであるから、彫り師は一つの版でひとつの効果しか生み出せない。凱風快晴では、全12行程の摺り段階がある。それがメインとなる図とそれを引き立たせる脇役の図との交互印刷が繰り返されるのである。紅色と藍色とのコントラストが絶妙なわけだが、それをもたらす製版の効果というものを実際に目の当たりにして、「こりゃもうけた」と思った次第である。

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2007年1月 2日 (火)

私の本棚070102 ギャグエイジの肥料

『芸能入門考~芸に生きる』(小沢昭一 土方鉄;明石書店 1,300円ちょっと古い '81年ものである)

職業柄「ギャングエイジ」という言葉にはなじみがある。小学校3~4年生の子供たちはしばしば徒党を組んで行動を共にするというところから「ギャングエイジ」と言われている。(もはやこれは死語であると私は感じている)
今回のタイトルは誤植というわけではない。「ギャグエイジ」である。つまり、素人ながら言動そのものがギャグであるということをいいたいわけだ。
TVの取材を受けて、画面に登場する素人さんはものすごく多い。とりわけ若者は、お笑い芸人(コメディアンというよりももっと低俗な雰囲気をもつ名称だと、この頃感じている)との差を感じられない人が多い。一般の庶民がお笑い芸能人に近づいたものやら、お笑い芸人がアホな若者に近づき堕ちていったものやら区別がつかない状態だ。

これは完全にメディアの、とりわけTVの影響が大きい。しかも、売れればそれだけ影響力が大きい。まねするものが出てくるのである。本書には、次のくだりがある。

-----------いま人気絶頂といえる、東京の若手漫才コンビ、ツービートである。彼らが、漫才で、しゃべったものが、『ツービートのわッ!毒ガスだ』(KKベストセラーズ)という新書版にまとめられ、大変よく売れているそうだ。黒いユーモアといって、もてはやされているが、果たしてどうだろう。「人はねた、あの快感がたまらない」「寝る前にちゃんと絞めよう親の首」「暗い道 バアさんすてるいいチャンス」「ひどいブス たかった銀バエ即死する」「貧乏人 フランス料理で腹こわし」「もうやめよう 人食い・割礼・頭はぎ」
ツービートは、実にテンポの早いしゃべくり漫才だが、こういう悪口が、機関銃のように、飛び出してくるのだ。注意するまでもなく、ツービートがつくり出す笑いは、老人や、ブスや、貧乏人を悪しざまにいうことによっている。(中略)同書には、「たかが漫才師のいったことに、腹をたてて投書してくるバカ」ということばを、警句のつもりでか、掲載しているが、ユーモアとは、もっと次元の高い笑いをさすものではなかったのか。---------

これは第三章 差別と大衆文化 の中で、土方が書いた文章である。その後のビートたけしの活躍や才能を見る限りでは、彼の計算された笑いがヒットにつながったことが分かると思う。つまり、たけしは「こういうことを言えば、大衆受けするだろう」という結論をすでに手中にしていたはずである。メディアをつかって成功を収めた一例でもあるわけだ。問題なので、土方がいうような低俗な笑いを求めていた、そのようなことでしか笑えなくなってしまっていた国民の低俗性にこそあるだろう。そういう親たちに育てられてきているのが、現代の子供たち・若者たちである。(バカ者たちといっていい)

テレビのバラエティを見れば瞭然である。笑いをつくるネタがほとんど、自虐的・諧謔的なものばかりである。そういうことでしか笑えなくなっているメンタリティに問題があるのだと、私は感じている。一億総ギャクエイジ化になりつつある・・・そんな気がしているのである。これじゃあ、生産性も堕ちてくるわけだと痛感している昨今である。

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2007年1月 1日 (月)

新年のご挨拶

このブログを解説して3年ほどになるが、少しずつではあるが読者が増えてきてうれしく思う。
ほとんどが徒然なるままに、本当に日記としてモノローグを綴っているにすぎないのだが、一応私が所属するサークルメンバーの顔を思い浮かべながら、軽い呼びかけや読書へのお誘いのつもりで書いてきた。

ほとんどが駄文で自分でも再利用することはあまりないのだが、ささやかな自己研修の記録としていくことが少しでも読んでくださる方々に還元できれば幸甚である。

今年も脈絡無く進めていこうと思う。それと今年は”教育技術”に今一度立ち戻り、記事を増やしていくことを課題としたい。(というだけで、あまり期待しないでね。(^_^;)

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