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2007年3月22日 (木)

私の本棚070322思考でもストレッチを

『知的ストレッチ入門』(日垣 隆:大和書房 1,300円+税)
 表題通りにラフに読み流せる本。堅苦しいノウハウものと異なり、筆者の経験をフルに動員してのアイデアを提供してくれている。早い話が文具・事務設備使用エッセイのようなものである。エッセイだから、拾い読みができるわけだ。
 ブログとジャーナリズムに関する一項に面白い考察が・・・

=====(引用開始) 元ライブドア社長の堀江氏が言うような、10年後にテレビが消え去る事態は起こりえないと思います。多チャンネルかはすでに日本でも進んできましたが、同じ物語を同時代に共有することへの欲望が、今後もキー局を必要とするでしょう。
 しかし、一部のサイトやブログが日々百万人単位の読者を獲得し、他方で千人単位の契約者でも有料テレビが成立しうる時代です。テレビのコンテンツで生き残れるのは、ドラマとドキュメント番組くらいでしょう。数千万人に共有されるニュースやバラエティ番組は、すでに重大な危機に直面しつつあります。好みや知性や関心が、重層的に分化してきているからです。
 強いて言えば、旧来のジャーナリズムに希薄でブログに濃厚であるのは、コミュニケーション(読者参加)とハブ(人気ブログの拠点化と緩やかなネットワーク)と個人の役割でしょう。その逆、つまりジャーナリズムに濃厚でブログに希薄なのは、エディターシップ(編集者の介在)とチャージ(広告を含めた料金の徴収)の仕組みと組織性だと思われます。
 もちろん、欠点をできるだけ削ぎ落とし、長所をできるだけ取り込むことが、今後さらに両者で目指されてゆくはずです。(引用終了)
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 地上デジタル放送がだんだんと普及してきて、双方向性(オンデマンド)が強まってくるとこれまでのテレビ文化のように時間に縛られたり、内容を押しつけたりする状況は、変わってくるだろう。階層化や分化といった細分化された好みに対応していくには、すでに既存のテレビ放送では難しい状況だろう。
 アメリカでは早くからケーブルテレビが普及して、100局以上の専門チャンネルがあったわけだし、日本でもCSやBSで放送の細分化が進んでいる。これに加えて、好きな時に好きな番組を・・ということで、動画配信が進んできている状況からみると、大前研一氏がいうようにテレビは衰退していく媒体ではないかと思う。

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