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2007年3月26日 (月)

私の本棚070326「江戸しぐさ」でいじめを減らせる

『「江戸しぐさ」完全理解』(越川禮子・林田明大著:三五館 1,300円+税)
このごろ公共広告機構のCMでも取り上げられるようになり、少しばかり
江戸しぐさというものが復権してきたことは、よいことである。
もともと爆発的な人口増加と様々な人々が過密に生活する空間を、少しでも
快適な環境にするべく町衆が考え出してきた慣習である。
本書の中に、私たち鍛える国語教室研究会空知ゼミが主催している研修会
「国語修業講」の開催趣旨につながる部分があったので、紹介したい。
教師の研修会で”講”という名称をつけたのは、おそらく私たちくらいなもの
かと思っているのだが、大事な趣旨背景がある。

以下、寺子屋の師匠の語りとなる。
===(引用開始
)「私たちが生まれ、育ち、住まわせてもらっているこの大江戸は、日本一、世界一の町です。何が一番かというと、しっかりした『講』があるということです。
講は、人と人が手を取り合って、住み良い暮らしを考えるおおもとです。講がしっかりしていれば、人間は安心して住むことができます。
また、講はおつきあいの場です。人間がおつき合いしている世の中を『世間』といいます。だから、講は世間ということができましょう。
(一時終了)===
国語の授業力量を高めるために、同じ志を持つ者同志が集い、修業に励みましょう・・という趣旨で開始したのが「国語修業講」である。”講”は「ねずみ講」で悪印象が流布しているが、本来は引用部分に見られるように、相互扶助の精神で集うものを指す。
次の引用部分も重要である。

===(引用再開)寺子屋では読み・書き・算盤をまずマスターしますが、江戸寺子屋で力を入れたのは、見る、聞く、話す、さらに考える、です。
大事なのは人間教育で、90%が行、10%が書物知識からの教えです。ものの考え方と実学のバランスはみごとなものでした。子供たちを仕込むには、養いはぐくむ「養育」か、鍛え育む「鍛育」でなければなりませんでした。
(引用終了)===

つまり、単に授業の技術を高めるというだけでなく、鍛える国語教室研究会を主宰される野口芳宏氏が常々言われている「言語人格を磨く」こともまた、大事な開催趣旨となっているわけだ。互いに修業し合う中から、人間修養にも励むことが盛り込まれている点が、国語修業講では大事になってくる。

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