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2007年4月14日 (土)

【私の本棚070414日本はいいもんだぁ】

『美しき日本の面影』(さだまさし著:新潮社 1,600円+税)

 私は高校生の頃からさだの歌を愛聴してきた。むろんLP盤(なつかしい
響きだねえ)も何枚か持っている。メロディが親しみ易いというのはもち
ろんながら、曲にうつくしい日本語を載せる技にはほれぼれするものがある。
根暗な歌が多いと酷評されていたさだまさしに、とりわけ男性ファンだとい
と「さだまさしぃ?!」などと言われることがあるという。(たぶんほんと
だろうね(^_^;)
そのさだはエッセイを何冊か執筆していて、そちらもなかなかよいタッチで
書かれているものが多い。
本書は、モノローグの色調が強い作品なのだが、タイトルにふさわしく日本の
心にふれる昔なつかしいニオイのする一冊だ。

旅好き、酒好きのさだのことなので、当然、それにまつわるエピソードが出て
くる。ここでは、福井の銘酒「黒龍」だ。”伝説の酒”の一節である。

====(引用開始) 赤塚さんは大の日本酒好きで有名で、僕とは取材の
度に日本酒の話で盛り上がった。
実はその前に会ったとき、僕が福井の黒龍酒造の話をした。
黒龍の最高級大吟醸酒”石田屋”の話になり、黒龍酒造の酵母はいわゆる
”蔵付き酵母”という奴で、自然に蔵に棲んでいる酵母が下りてきて醸す、
これはまさに小泉八雲の言う「妖精の仕事」ではないか、と、盛り上がった
のだった。(
引用終了)====

登場する赤塚氏はすでに故人となられたのだが、この伝説の酒「松竹梅」
にまつわるさまざまな回顧録が感動させられる。

歌もいいけど、随筆もいいよ、さだまさしは。(^_^;)

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