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2007年5月 9日 (水)

私の本棚070509読む「擬態」本

『似せてだます 擬態の不思議な世界』(藤原晴彦著;DOJIN SENSHO 1,500円+税)
専門家なだけに、”擬態”をあれこれ解説紹介していて、興味深い。とりわけ、擬態の型を示しつつ、様々なエピソードを交えているのが読者向きである。
残念なのは、掲載されている写真や図版が少ないところである。せめてスケッチくらいはほしいなあ。(^_^;)

--------(引用開始) ハナカマキリが面白いのは、小さな幼虫の時期には赤と黒の紋様からなるまったく別の虫にカムフラージュしている点だ。そのモデルはカメムシの一種とされる。カメムシは臭い液を敵に吹きかける、嫌われ者の昆虫だ。つまり、赤と黒の紋様はカメムシの警戒色であり、嫌われ者(別の言い方をすれば、強いキャラクター)のカメムシに似せて、幼いハナカマキリは難を逃れようとしている。これはベイツ型擬態の一種といってよい。ハナカマキリも小さいころはしょせん弱い昆虫の一つにしかすぎない。食われる側から食う側へのハナカマキリの変身術は、野生の生存競争の厳しさを感じさせる。 (引用終了)----------

カマキリは不完全変態の昆虫である。つまり、孵化してしてから、幼虫~さなぎ~成虫という変化をしながら成長するのではなく、孵化したときからカマキリの姿で脱皮を繰り返す。
ハナカマキリの成虫の姿は一般的によく知られているところなのだが、幼虫時期の赤黒紋様がどのようについているのか?というのは、写真でも図版でもお目にかかったことがない。
ここはぜひ掲載してほしいものだなあ。文字だけを頼りの解説だとなんともイメージしようがないのが、生物の姿である。内容がいいだけに、図鑑要素をもうちっといれてほしかった。

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