« 酒井式専門誌SOUPLE | トップページ | このヤロ!RegistryBoosterのせいか? »

2008年4月13日 (日)

ダメだこりゃ?!英語ノート

文科省から英語ノートの試作版が発表された。とはいえ、公開されているのは本体ではなく、構成表なる内容の一覧表だけである。
ともかく拝見したけど、これまで各地で先進的に取り組んできている実践に照らしてみると、内容後退は否めないような出来映えである。全国各地で、国際理解教育の学習活動の一環として、英語活動はこれまでも進められてきたし、それに伴うALTの加配措置もかなり進んでいる実態がある。したがって、これまでの活動実態を踏まえて、それらを生かしての学習活動を支援するようなプログラムにする必要があるというのに、どう見ても返って、振り出しに戻してしまいかねない構成がみてとれるのだ。
例えば・・

第5学年「Lesson1」が世界の「こんにちは」を知ろう
これなんぞは、大方の実践校では、もっと早い段階で行われているだろう。一応、名目上では「総合的な学習の時間」は第3学年から実施されるのだが、余裕時数や生活科の時間を使って、1年生から英語活動を行ってきている学校も多いはずだ。
さらに第6学年「Lesson5 道案内をしよう」の内容だって、○○はどこですか?まっすぐ行きます。右に曲がります・・ということになるのだが、これとて中学年レベルで行ってきている学校が多いことだろう。

結局、小学校英語活動の時間設定を第5学年から始めるという施策のために、そこに全てのスタート基準を設定することになったため、現場実態と全く合わないちぐはぐなプランを提示するはめになっているのである。
よくいわれる「指導要領のしばり」のために逆に縛られてしまって、動けない・動いてはいけない状態を生み出しているという姿だ。(^_^;)笑えんな、全く。
伸びよう・伸ばそうとする現場の動きを押さえつけてしまうようなことは、結局、平均的学力を保証することを名目として示されてきた指導要領の悪弊がまたぞろ適用されることとなるわけだ。

ちなみに、私が勤務していた札幌市立ひばりが丘小学校には、平成14年度からの現行指導要領下で「総合的な学習の時間」に行われる国際理解教育活動で、英語活動をすることを明示した「ひばりが丘プラン」というものを平成12年度に作成した経緯があるが、これと照らしてみても内容後退が顕著である。そういった学校では、今回の「英語ノート」が提供されても、使わず・使えずということが明らかである。

これが21世紀の国際社会に生きていく人材を育成するためのプログラミングの一つとして、押しつけられていくことを考えると暗澹たる気持ちになってしまう。
全く、教育行政に限らず、この国の政治施策はどれもこれも無能というひと言に尽きる気がする。

|

« 酒井式専門誌SOUPLE | トップページ | このヤロ!RegistryBoosterのせいか? »

教育」カテゴリの記事