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2008年6月17日 (火)

小学校英語は1年生からやってよい

ひさしぶりに頭に来たので、発信する。(頭にも来たし、重大事項なのでブログからSNSからMLからと、ありとあらゆるところに発信します。長文なので、読みたくない方は、このまま読み飛ばしてください。)

【結論】
小学校英語は1年生からやってよい。

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新学習指導要領が告示され、来年度からの移行措置ならびに平成23年度からの完全実施に向けて、各校とも教育課程の再編成について具体的に動き始めている事と思う。

今回の学習指導要領の中で話題なっているものに、小学校外国語活動がある。
原則として英語と書かれているので、以下、英語活動と限定して言う。

怒りの発端は、我が校でこれまで1年生からやってきた英語学習活動(地域ボランティアまで入ってもらって行ってきているので、実施内容については広く知られているところである。

今回の指導要領にようやく盛り込まれることとなった英語活動であるが、どうしたわけか教科扱いにはならず、領域扱いとなっている。特別活動でもない。
ここがややこしいことになる発端である。

これまで全国津々浦々いろいろなところで英語活動の実践が行われてきている中で、小学校5年と6年と限定されてしまうことにより、好意的・先進的に行われてきた英語活動が、5年生からしかやってはいけないのか?ということが、素朴な疑問で起きてくる。

そもそも教科でない英語活動というのは、中学校英語とは異なるもので、完全に連結させることなら、教科にしなければおかしいことになる。
実際、現場の認識としては、オーラルコミュニケーションとしての英語を使い、話す・謳う・遊ぶといったコミュニケーション手段としての言語「英語」を体験していくことに主眼を置いてきたわけだ。
根本的に中学校英語と異なるというのではなく、書くことやレター(文字)を積極的に取り入れることはしないということであって、英語という言語活動である以上、全く中学校英語と関わりない状態であるはずがない。
そういう点で、完全に連結するものではないととらえてきたし、そうとらえる小学校現場が多かったのだと思う。

ところが!である。
今日の研究会である助言者から指摘されたことなのだが、中学校英語に連結する趣旨として「小学校の英語活動を踏まえ・・」とあるぞ、という話。なぬなぬ?と思い、帰宅して中学校英語の新学習指導要領を見たら、以下の通りになっていた。

新学習指導要領 中学校 外国語より--------------------------------------

イ 生徒の学習段階を考慮して各学年の指導に当たっては,次のような点に配慮するものとする。
(ア) 第1学年における言語活動
 小学校における外国語活動を通じて音声面を中心としたコミュニケーションに対する積極的な態度などの一定の素地が育成されることを踏まえ,身近な言語の使用場面や言語の働きに配慮した言語活動を行わせること。その際,自分の気持ちや身の回りの出来事などの中から簡単な表現を用いてコミュニケーションを図れるような話題を取り上げること。
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正確に言えば、「小学校の英語活動を踏まえ」ではなく、「外国語活動・・・の態度・・・の素地が育成されることを踏まえ」である。
学習されてきた内容よりも、育成されてきた態度(まあ、広く言えば、英語を学ぶ姿勢ということになるのだろうか)を前提として、中学校英語は言語活動を行うように・・ということである。

小学校英語を踏まえて中学校教科英語があるとすると、逆に言えば、

中学校英語の内容を前提として、小学校英語の学習内容を組み立てなければならなくなる

ということである。
つまりは、小学校英語のしばりが出現してしまうということではないか、ということだ。
このことを指摘したら、助言者も「そうだな。」と言う。

まあ、このことは「踏まえ」という言葉の係り受けを吟味すれば、間違いだということに気づく。
この件に関して、若干熱い討論が展開されたのだが、私の主張があながち間違いではないということでホッとした。(討論といっても、私と助言者の間でだけだったのだけど)

ここからが核心部分となる。(^_^;)長くて済みません。しかし、ことは、日本の将来を左右しかねない重要な問題だと私は考えています。

私が問題としたのは、そういうことではない。
さらに、助言者の一人(今日は二人いらっしゃっていた)が、こう述べたのである。

<5年生からと規定された小学校外国語活動を、1年生から行うということは、違法行為だ>

これでは、これまでやってきたことの蓄積は、木っ端微塵となり、これからを目指して作っている最中の1年生~6年生までの一気通貫のカリキュラムが雲散霧消、「はい、ごくろうさん!」となってしまう。

全国でまじめに取り組んできていた学校は、ことごとく浮かばれないことになってしまう。

これまで「総合的な学習の時間」の国際理解教育の一環として英語活動を行ってきた学校が多いと思う。そういうところは3年生からの英語実施である。

何度も言うが、私の主張は1年生からでも英語活動はできる、ということだ。

3・4年生は総合でやるとして、1・2年生ではどこを使ってやるのか?ということである。私の考えはこうだ。

<<< 余裕時数を学校裁量の時間にあてはめて実施する。 >>>

学習指導要領というものは、最低規準であるから、そこを超えてはならないという性格のものでないことは、すでに周知されているところである。

同じ学校の中で、一貫して取り組まれる学習活動であるのに、外国語活動であったり、国際理解教育であったり、学校裁量の時間であったりとばらけるのはいささかおかしい、というか、面倒くさいものである。
そこで、我が校では、1~4年までを学校裁量の時間として英語活動を行い、その延長に5・6年生の英語活動を置くという教育課程編成するということだ。
学校裁量の時間なんて昔の話じゃない?という人がいるかもしれないが、クラブ活動は学校裁量の時間として行われているものである。ただ、現行ではクラブ活動は教育課程から外だし実施をしているところが多いだろう。意義ある教育活動ならちゃんと位置づけて、時数カウントしたいところだ。(それでいながら、編成届けにはクラブの実施時数を記入する欄がある。ああ、矛盾(^_^;)
個人的に不満なのは、学校裁量の時間というものが教育課程編成届けに盛り込まれない幽霊活動的に扱われる点である。(文科省はそこを省令で直してほしいなあ)

とにかく、私の案は以上で、1年生から英語をやりましょう!という意気込みのあるスタッフに囲まれた中で、「そりゃ違法だよ」なんて言われてしまっちゃ、立つ瀬がない。

ホントにそうか?!
で、文部科学省へ電話。(^_^;)
3回たらい回しで、教育課程課につながる。結果は、冒頭の通りである。

ザマミロ!(^_^;)

文科省の担当職員と直々に話したのだから、文句のいいようがないだろう。
これが正義だ。(^_^;)
聴けば、やはり同じような質問があるらしい。
夏には、指導主事への伝達が行われるので、そこで伝えるとのこと。

いやあ~、溜飲を下げるとはこのことである。
自分のやっていること(もちろん、知識経験に従って進めていたわけだし)が認められたことがうれしい。

全国で同じ疑問やわけのわからん批判や批難、あるいはトンチンカンな指摘を受けている同士には、くじけずにがんばってほしいものである。

強く主張したいので、双括型をとる。(^_^;)

【結論】
小学校英語は1年生からやってよい。

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