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2008年6月14日 (土)

これだけは身に付けたい授業技術ベスト3

歌志内ゼミ報告 その3「連続講座2 これだけは身に付けたい授業技術ベスト3」

前回の続きである。
前回は、鍛える国語教室の神髄とも言える技術「全員参加を保障する技術」について模擬授業をしながら、解説していった。
今回もまた、同じ要領で進める。
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使った教材は、指導するのに難解というか、面倒くさいというか、どうしたらいいのかわからな~い代表格的な詩「風景 ~純銀もざいく~ 山村暮鳥」である。

先週、同じ教材で美園ゼミでも授業をしたので、スタッフにとっては二度目ということになるが、当然ながら同じ流れや内容でやるわけがない。(^_^;)

この詩は、山村暮鳥が視覚効果を形式に反映させた実験的なものである。
だから、「どんな読み方がいいか考えましょう。」なんて学習課題で臨むととんでもないことになってしまう。

冒頭、「やめるはひるのつき」について、いつもの科学的冷徹読みで時間帯や月の形状について授業を進めた。
参加者は、このゼミ始まって以来だと思うが、おそらく最高齢をマークしたのではないだろうか。その方から「三日月」についての指摘をいただき、しっかりした読解に驚いた。聴けば、柳谷さんが参加している句会のメンバーであるとか。
道理である程度、理にかなった読みの素地があるわけだ。(^_^;)閑話休題。
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今回の授業では、使う授業技術として「空白禁止の原則+評価の原則」を1セットで行った。
もとより、鍛国研では学習者をたるませない!という指導者の姿勢が指導内容と相まって示されることが必須としているわけで、それだけでも十分に空白禁止となっている。(^_^;)
それとは別に、子どもたち同士の確認や読み合わせ、相互評価といった学習活動を展開することで、学習の主体者としての自覚を持たせるという意味あいが大きかった。
評価については、教師が評価することは当然として、子どもたち同士での相互評定や発表を聴く(傾聴する)ということをもって、評価の原則を生かす授業として示したわけである。

さらに、この詩の“ゆらぎ”である。「かすかなるむぎぶえ」「ひばりのおしゃべり」「やめるはひるのつき」そして、「いちめんのなのはな」という4つのフレーズから読み手(=学習者)が描き出す情景を「スケッチ作文」として書き上げ、相互評価することをメインとした。

私のお隣の席でドキドキしながら受講されていたという教育委員の方が相互評定オールAということで、代表して、この詩から読み取れる情景を作文に表した「スケッチ作文」を朗読してもらった。

ちなみに、スケッチ作文は取り立てて題名を付ける必要はない。
大切なことは、同じ作品(この場合は同じ詩)を通して、感じられることを理にかなって背景づけられるかと描かれた情景にどれだけ共感できるかと言う点にある。

こういう詩の指導もあるのだという一例を示したものであり、満足してもらえたことと思う。

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