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2008年7月 6日 (日)

TOSS酒井式授業ライブ(3)

子どもの目線と個別指導がこそ大事

授業協議会では、酒井先生の子どもたちへの対応について細かに指摘・分析されて
いった。特筆すべきことは次のことだろう。
(1)作業に空白が生まれないという事実
(2)子どもの目線に立つという微細な教態
(3)個別指導の必要性と有効性について
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(1)は実際に図工授業をしている現場教師ならだれしも生ずるであろう作業進度
のズレというものが、酒井先生の場合にはほとんど発生してこないということである。
図工のような芸術作業系のものなら、子どもたちがもっている技術や能力の違いに
よる作業時間の違いは、如実に作品進度や出来上がりに反映されてくる。
酒井先生の場合、ゆったりとした作業学習の中で、子どもたちの進み具合をうまく
調整しながら、ピタッと次の作業に入る場合には、「ゼロベース」にそろっている
ということだ。
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(2)授業冒頭、子どもたちと挨拶を交わされる酒井先生は、かがんだ姿勢をとられ
ている。一般的には起立したままだろう。今回は、体育館での授業でなおかつ、床に
座っている子どもたちの状態である。目線が低くなっている分、対応する側にもその
配慮が求められるわけで、そのことがきちっと行われているという、おそらく無意識
の所作なのだろうが、その深い教育哲学というものに感心がよせられた。
授業検討会では会場校挨拶として教頭先生にお話いただいたが、そのことを指摘されて
いた。
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我が校の教頭先生はキミ子方式の実践もされていたこともあり、実践家としての目も
確かなものがあり、今回の協議会でも自ら質問や指摘をされていて、参加者にとっても
勉強になったことと思う。
その中で酒井式とキミ子方式との共通点についても言及されていた。
酒井式の研修会の中では、まず発表されることがないわけだが、昔、酒井先生とキミコ
さんとがジョイント研修会をされたことがあり、そのことにもふれて話してくださった
ので、これまでに例がない興味深い検討会となった。
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(3)ここぞ!という技術を指導する場合、酒井先生は子どもたちを身近に集めて
目の前で実技実演してみせ、どういうことかをしっかりと確認させる。
これがないと、好き勝手に描かせる「まるなげ指導」に陥ってしまうわけで、この
勘所をきっちりと指導するからこそ、あとのことは子ども自身にまかせる「委譲」へと
展開されることになる。
そして、任せたことなのだから、それについてクレームをつけたり、ダメだししたり
することがない。その結果としてのびやかな絵が描かれていくという流れとなる。
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今回は「たらしこみ」であるから、子どもたちはどういうことなのかはわからない。
実際に目の前でやってみせられることで、自分の学習行動や目的が確実に意識されると
いうわけである。

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