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2009年3月

2009年3月15日 (日)

we can do it! の教育思想

1 
Yes,we can!は、オバマ米大統領の決めゼリフとして有名になったフレーズだ。
I can!といわなったところがいい。ともすれば、大統領となった自分がしっかり舵取りしていくぞ・・という意気込みから、「I」と一人称で言ってしまいそうなのだが、「we」とすることで、国民へのアピールが増したのだと言えそうだ。

2 
『青春と読書』に連載中の移植外科医 加藤友朗(ともあき)氏が「とても危険な手術になると思います。でもきっとできると思いますよ。」の英訳を次のように示している。

Very dangerous. But I think we can do it.

3 
やはり、we としている。医療のことであるから、医者の治療と患者の意志や回復力とが一体とならなければいけないことから、連帯感を訴えるところから、この人称を使うのだろう。

4 
しばしば向山洋一氏は、教師と医者の共通点を引用して、教育技術の重要性について述べることが多い。愛情だけで技術がなければ指導の効果が期待できないということだ。
さらに、技術を使いこなす能力を磨くことで「技能」を高める必要があることも合わせて主張することがある。
盲腸すら治せない外科医に治療を任せるわけにはいかないだろう、ということだ。

5 
授業を展開する主体は教師にある。つまり、「I」私が行う。
学習を展開する主体は子どもにある。つまり、「you」あなたが行う。
教育を展開するのは、両者にある。つまり、「we」私たちが行う。

6 
ともすれば、教師の権威や主導による教育活動が目立つのだが、「わたしたちで創りあげていきましょう。」という視点に立つことが、教育の原点回帰として必要なのではないだろうか。
そんなことをふと考えたのである。

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