心と体

2006年11月13日 (月)

”L”は、なぜお菓子を喰うのか

映画「デス・ノート~後編 THE  LAST NAME」を観てきた。後半はちょっと拙速な展開で、安易に死に神の存在を知らしめてしまった感じがして残念。もうちっと、構成に頭を使ってほしかったなあ。

それはさておき・・”L”は四六時中いつも甘いモノを喰っている。おそらく、猛烈な推理推論を必要とするため、脳内のエネルギー消費が激しく、唯一のエネルギー源であるブドウ糖摂取をするためと思われる。(ブドウ糖点滴の方がもっと即効性があるのになあ・・甘いものを上目遣いに喰っている方が不気味さの演出効果を高めるためなのかもしれない)

こいつにクレアチンのサプリメントでも併用させていれば、思考能力を爆発的に高めていることを演出させることも可能なのになあ・・などと、ストーリーとは何ら関係ないことを考えながら、年甲斐もないものを観てしまった。(^_^;)何しろ、日曜日だったものだから、私の両側は小学生軍団(しかも保護者なし)だったので、彼らにしても違和感を感じていたことだろう。後ろのカップルたちは私が連れてきているのだと思ったに違いない。(^_^;)嗚呼・・・

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2005年12月21日 (水)

子供のストレス

これは以前に雑誌へ投稿した原稿である。

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1 人的環境ストレッサーの存在

 学校内でストレスを生じるのは、ほとんどが、
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│            対人関係                          │                           
└───────────────────────┘                            
においてである。
 物的環境よりも人的環境にストレッサーを持つことは、子どもも教師も同じだ。
 近年、子どもの自殺者も教師の自殺者も増加している背景には、学校内での人的環境がストレッサーとして働いている照査ではないだろうか。

 2 児童間における意外なストレス

 私の学級の子どもたちを対象に、ちょうどよい機会だったので、ストレスに関する調査を行ってみた。いずれもごく簡単な質問紙法である。
 私が強くストレスを感じるであろうと予想していたことは、以下のことである。

〈対人場面では〉
A 嫌いな人(ちょっときつい表現だが)と共同学習を余儀なくされた時 
〈学習場面では〉
B 嫌い(苦手も含めて)な学習の時
〈時間拘束では〉
C 勉強時間が伸びた時

 Aは、「強くそう思う」と感じた子どもが75%、「まあ思う」を含めると81%という数値だった。これは、しかたのないことである。大人でも同じである。
 しばしば私たち教師は、使命感から『友達同士仲良くしなくちゃ、だめじゃないか・・』という指導をしがちである。わからないわけではないが、人間界には難しい注文であると言わざるを得ない。私たち大人には「嫌いな人」はいないのか?といえばそれはまずないであろう。子どもとて、うまの合わない”友達”だっているのが、当たり前である。片方でも両方でも、とにかくうまく避けて、事なきを得る生活を送るから表面上は問題なく過ごせるのである。 余談だが、私は『嫌いな人がいて当然。しかし、嫌いだからといって、その人の足を引っ張るようなことをしてはいかん。』という指導をとる。
 行動をこそ指導していくのであり、聖人を育てる心の教育をしようなどとは到底思わない。
 さて、この設問に関連して「人にいやなことを言われたとき」という問いには、「強く」「まあ思う」合わせて85%のストレス値を示したのだが、興味深いには、「人にいやなことをしてしまったとき」という立場逆転の設問でも、64%のストレス値を記録したことである。
 エンドルフィン・アドレナリンなどの脳内ホルモンの話題が盛んだったころ、いじめをする方にもマイナス作用のホルモンが分泌されるのだ・・・ということだったが今回のアンケートをみて、実際に子どもたちが受けるストレスにも、その傾向に合致した結果がでたことは、思ってもみないことだった。
┌───────────────────────┐                            
│ストレスも「天知る。地知る。」様に心身内部に影│                           
│響を及ぼすものなのだ。                        │                           
└───────────────────────┘                            

3 作業学習に感じるストレス

 五年生になり、家庭科が始まった。
 「どの教科にストレスを感じるか?」という設問で18%の子どもが家庭科を上げていた。裁縫実習をわずかに始めたばかりなのであるが、ちょっと驚きである。
 「玉結び」「波縫い」「玉止め」程度のことしかしていないのだが、その程度のことでも強い障害感を抱いているようだ。
 『不器用』といってしまえばおしまいなのだが、家庭内で針を持つ事はまずないし母親が針仕事をしているのを見た事がないという子どもも多い。 続いて12%の子どもは「図工」を上げている。
 こちらは「酒井式」で改善を図る手だてがあるが、家庭科での「裁縫」「調理」のストレスをどう払拭していけばよいのかが私の大きな課題である。

4 現代っ子気質の象徴?

 以上述べてきたことは、『内部ストレッサー』の「心労的刺激」と呼ばれることである。これに「身労的刺激」も加えて設問したなかで、興味を引いたのは、次のことであった。
「朝食を取らずに学校にいるとき」あまり・全然思わない・・・73%「寝不足で学校にいっているとき」強く・まあ思う・・・・・・79% 実際、朝食抜きで登校する子どもは多く高学年に移行するほど顕著となる。そして食生活が不規則になっているのと同様に、夜更かし・睡眠不足を感じる子どもも増加してくるものである。
 「朝に起きる事ができないから朝食を食べる時間がない」というよりもむしろ、「朝食を食べる時間を惜しんで睡眠をとっている」という実態の方が、観察していて多いように感じる。
 どうも、現代人の悪しき生活習慣がそのままスライドして子ども時代から始まっているようだ。
「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」 こんなあたり前の事が、今は昔の格言となってしまうのだろうか。

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